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句読点と括弧類の字幅

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日本語組版とつきあう その60

小林 敏(こばやし とし)

漢字と仮名の字幅

活字組版で使用する漢字や仮名は、正方形の台(ボディ)をもっている。コンピュータ組版では、このボディは必要としないが、仮想の枠(文字の外枠)をもっている。この文字の外枠について行送り方向(行を配列する方向)のサイズが文字サイズとなる(図1参照)。

日本語組版に使用する漢字や仮名は、一般に正方形の文字の外枠を持っている。この文字の外枠よりやや小さくした字面を、文字の外枠のほぼ天地左右中央に配置している。したがって、漢字や仮名の字幅は全角となる。
ここでいう字幅は、字詰め方向(文字を配列する方向)の文字の外枠の大きさのことである。したがって、横組における字幅は文字の幅となるが、縦組の字幅は文字の高さとなる(図1参照)。

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(図1)

句読点と括弧類の活字組版での字幅

それでは、コンピュータ組版では、句読点と括弧類の字幅は、どうなっているのだろうか。これらを印刷した状態でみると、通常の場合、句読点と括弧類の占めるサイズは全角である。しかし、例外的に全角より詰められている場合がある。
活字組版でも、句読点と括弧類の占めるサイズは全角である場合だけでなく、全角より詰められている場合がある。そこで、活字組版では、句読点と括弧類のボディとして、つまり字幅としては全角のものと半角のものが準備されていた。

句読点と括弧類の字幅の考え方

コンピュータ組版では、字間を処理する場合、プラスのスペースを挿入するのが一般的であるが、マイナスのスペースを考えることができる。実際にマイナスのスペースを用意していた処理系もあった。今日でもマイナスの字間処理は可能である。

そこで、コンピュータ組版では、句読点と括弧類の字幅を全角とし、必要なら句読点の後ろや括弧類の前または後ろにマイナスのスペースを挿入し、詰める処理を行ってもよいし、逆に句読点と括弧類の字幅を半角とし、占めるサイズを全角にする場合は、句読点の後ろや括弧類の前または後ろに二分のスペースを挿入してもよい。詰める場合は、スペースを挿入しない、あるいは二分未満のスペースを挿入すればよい。

実際の処理系でどちらの方法を採用しているかは別にして、JIS X 4051などでは、句読点と括弧類の字幅を半角としている。

中点(中黒)の字幅

中点(中黒)の場合も同様の問題がある。印刷した状態でみると、通常の場合、中点の占めるサイズは全角であるが、例外的に二分にする場合がある。
JIS X 4051などでは、中点の字幅を半角とし、中点の占めるサイズを全角とする場合は、中点の前後を四分あけるとしている。

句読点と括弧類などのアキを詰める場合

それでは、句読点と括弧類などのアキを詰めるのは、どんな場合であろうか。いくつか例をあげておこう。以下では、JIS X 4051に従い、句読点、括弧類および中点の字幅は半角として解説する。

(1)漢数字で“にさんにん”などと概略の数を示す読点は、読点の後ろをベタ組(読点の占めるサイズは二分)とするのが原則である(二分アキとする、つまり読点の占めるサイズは全角とする方法もある)。二分アキとしない例を図2に示す。

(2)漢数字で大きな数を示す場合、3桁ごとの区切りとして読点を挿入するときは、読点の後ろをベタ組とするのが原則である(二分アキとする方法もある)。二分アキとしない例を図2に示す。

(3)段落の2行目以下の行頭に配置する括弧類の前をベタ組とする方法がある(多くの書籍がこの方法を採用している)。

(4)縦組において漢数字で小数点を示す場合は中点が一般に使用されている。この中点の前後をベタ組(中点の占めるサイズは二分)とするのが原則である(前後を四分アキとする方法もある)。図2に縦組でアラビア数字を使用した例も含めて示す。

(5)行の調整において、読点の後ろや括弧類の前または後ろを二分未満にする例がある。行の調整では行末の句点の後ろをベタ組とする例がある。

(6)句読点と括弧類などが連続した場合にアキが目立ってしまうので、字間を調整する。

(7)原則として丸括弧(パーレン)や山括弧などの前後をベタ組とする方針もある。

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(図2)

 

日本語組版とつきあう (小林敏 特別連載)


ムサシ、高性能レーザー加工機を発売、専用ショールームを開設

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株式会社ムサシは、印刷物の高付加価値化を実現する高性能レーザー加工機「FLEXI800」(イタリア Sei LASER 社製)を印刷業界に向けて9月1日に発売(Sei LASER 社の国内総代理店コムネット株式会社の一次店として販売)します。
また、この発売に併せ、専用の新ショールーム「Flexible Arrow 平和島」を東京都大田区平和島に開設し、今後幅広い分野で需要が見込まれるレーザー加工機の販売を強化してまいります。

 

高性能レーザー加工機「FLEXI800」(イタリアSei LASER社製)

高性能レーザー加工機「FLEXI800」(イタリアSei LASER社製)

POD(プリントオンデマンド)機器や UVインクジェットプリンタなどのデジタル印刷機の性能向上とその普及により、各印刷会社は高品質の印刷物が提供できるようになる一方で、印刷後に商品を加工し付加価値を付け、商品の差別化を図ることが求められています。

様々な加工の中でも、特に印刷物に「型抜き」加工を施し、デザイン面で差別化することが注目されて います。しかしながら、従来の型抜き加工では木型を作成するため時間と費用がかかり小ロットの需要に 不向きなほか、繊細な加工が出来ませんでした。また、小ロット対応の加工機として、カッターで加工する 「カッティングプロッタ」がありますが、この方式は加工スピードに限界があり生産性が低いうえ、こちらも繊 細な加工が出来ないなどのデメリットがありました(後述の比較表を参照) 。

そして、これらデメリットをすべて解消するのが「レーザー加工機」です。 これはレーザー光で型抜き加工を行う方式で、(1)木型を作成しないため小ロットに対応可能、(2)加工ス ピードが速く生産性が高い(「カッティングプロッタ」対比 5~10 倍の超高速)、(3)繊細でデザイン性の高 い加工を得意とする、など理想的なデバイスです。

このたびムサシが発売するレーザー加工機「FLEXI800」は、レーザー光を可動ミラーに反射させレーザー照射するガルバノ方式の最新鋭の加工機で、
 (1) レーザー加工機の中でもクラス最高速の加工スピード
 (2) 「カット」「ハーフカット」「表面彫刻」の多彩な超微細カット
 (3) 800×800mmまでの様々な素材の大きさ・薄い素材への加工が可能
となる画期的な高性能レーザー加工機のトップエンドモデルです。

さらに「FLEXI800」にオプションの「スライディングテーブル」を取付けたモデルは、材料のセッティング時間の短縮や、長尺(800×2,000mmまで)印刷物の加工を実現する高機能版です (スライディングテーブルモデルは、日本国内で当社ショールームのみ展示) 。

また、「レーザー加工機」は、紙以外のアクリル、皮革、木材、石材等など多彩な材料にも加工できるデバイスであるため、ムサシは将来的に印刷業界だけでなく様々な分野に対して販売を展開してまいります。

≪型抜き加工の方式別比較≫

  レーザー加工 カッティングプロッタ  木型
ガルバノ方式  XYプロッター方式
加工スピード
コスト ×
微細加工 ×
小ロット対応 ×

 

 

≪FLEXI800 の特長≫
■ 最新「I-SCAN ガルバノヘッド」搭載
ガルバノ方式は、レーザー光を可動ミラーに反射させ、ミラーの向きを細かく瞬時に変えてレーザー照射する方式。このため、ヘッド自体を XY方向に動かすXYプロッター方式よりも高速で加工します。また、「I-SCAN ガルバノヘッド」の搭載により、レーザー特有の焦げを抑制し、超微細カットを実現します。
■ 様々な素材の加工に対応
薄い素材の「カット」と「ハーフカット」、様々な素材への「表面彫刻」など、繊細でデザイン性の高い加工が可能です。
■ 800×800mm の加工エリア
800×800mm までの様々な大きさの素材に対応。さらに「スライディングテーブルモデル」では、最大で 800×2,000mm のワークエリアに対応可能となります。

 

≪FLEXI800 の主要スペック≫

   FLEXI800  スライディングテーブルモデル
 レーザー種別    シールドタイプCO2レーザー(水冷)
 レーザーパワー   150W、230W
 ガルバノヘッド   I-SCAN 3AXISガルバノヘッド搭載
 安全基準    クラス1
 CCDカメラ   オプションにて対応
 フォーカス選択   オートフォーカス(数値入力により)
 フォーカス距離   350 ~ 1,180mm
 ワーキングエリア  400×400mm ~ 800×800mm  400×400mm ~ 800×2,000mm
 外形寸法  W1,780×D1,470×H2,650mm  W4,480×D1,470×H2,650mm
 重量 775kg 1,000kg

 

 

≪FLEXI800 の製造元≫
製造元である Sei LASER 社(イタリア)は、1976年に創業した老舗メーカーで、卓越したレーザー技術と製品開発力を持ち、多彩な機種を世界各国の様々な業界に提供しています。

pdficon_small ニュースリリースのダウンロード

pdficon_small 製品カタログのダウンロード

 

【お問い合わせ先】
株式会社ムサシ 第二営業本部 井上
Tel: 03-3546-7717 Fax: 03-3546-7718

 

2016年8月21日開催エキスパート認証試験 受験上のご注意

展示のお知らせ「2007-2016 中国イラストレーションビエンナーレ受賞作品展」(8/19-8/31)

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光村印刷株式会社は本社1階の展示スペース“光村グラフィック・ギャラリー(MGG)”にて「2007-2016 中国イラストレーションビエンナーレ受賞作品展」を開催いたします。

 

20160810mgg

※画像クリックでフライヤーPDFを表示

 

●2007-2016 中国イラストレーションビエンナーレ受賞作品展
光村印刷は、企業コンセプトでもある「“美”を再現し、多くの人に感動を与えたい」の多彩な実現を目指して、各種の文化支援活動を行っています。
このたび光村グラフィック・ギャラリー(MGG)では、中国の深センイラストレーション協会が企画した「2007-2016 中国イラストレーションビエンナーレ受賞作品展」を開催することになりました。

これまで5回のビエンナーレにおける金、銀、銅賞および審査員賞受賞作品約100点を展示します。中国のイラストレーションの現状と発展の経緯をたどれる展覧会ですので、ぜひ足をお運びください。

 

【 展覧会概要 】
○会期  :2016年8月19日(金)〜8月31日(水)
○休館日 :日曜日
○開館時間:10:00〜18:00(最終日は16:00まで)
○入場料 :無料
○主催  :深セン市イラストレーション協会(中国)
○協力  :光村印刷株式会社
○後援  :公園樹社団法人 日本グラフィックデザイナー協会、関山月美術館(中国深セン)
○会場  :光村グラフィック・ギャラリー

 

アクセス

map_img光村グラフィック・ギャラリー(MGG)

東京都品川区大崎1-15-9 光村ビル1F




JR山手線/りんかい線「大崎駅」南改札新東口より徒歩6分
東急バス(渋谷駅⇔大井町駅)「居木橋」前

 

JUMP東北2016

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毎年恒例のJAGAT東北地区の集い「JUMP東北2016」は、8月26日(金)に宮城県印刷会館にて開催し、前日の25日(木)にはジョイントセミナーを実施いたします。

 

JAGAT東北地区の集い
JUMP東北2016&ジョイントセミナー
 
2016年8月25日(木)~26日(金)開催
会場:宮城県印刷会館

 

これからの印刷業は自らのマーケティングの実践とともに顧客のマーケティングを支援していく必要があります。それは突き詰めると「印刷のデマンドを創る」ということになるでしょう。そのためには、印刷物はそもそも何のために?ということも含め、「印刷物の強み」を発揮する、または発揮するためのシナリオ創りをすることに他なりません。
そのためには、印刷会社がもともと持っている情報加工技術といった強み(今ある技術)を最大限に活かす一方で、弱みを認めたうえで、マーケティングやプロモーションなどの新たなスキル(今ない技術)を学ぶ必要があります。今回のJUMP東北がその一歩を踏み出すきっかけになればと願っております。

主催:公益社団法人 日本印刷技術協会 協力:東北地区印刷協議会

JUMP東北企画推進メンバー *五十音順・敬称略
斎藤  誠 川口印刷工業(株)/坂部 登 坂部印刷(株)/佐久間 信幸 (株)日進堂印刷所
大門 一平 秋田印刷製本(株)/藤井  治夫 (株)東北プリント/三上 伸 青森オフセット印刷(株)

 

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JUMP東北2016
「印刷の”強み”-今ある技術をどう活かす、
今ない技術をどう学ぶ」

■開催日時:8月26日(金)14:00~18:00

■対象:印刷業および関連業の経営者、幹部社員、幹部候補

■プログラム:

開会の辞
14:00~14:05
JUMP東北企画推進メンバー代表
ご挨拶
14:05~14:15
塚田 司郎[JAGAT会長/錦明印刷(株)代表取締役社長]

JAGATからの報告1

14:15~15:00

「印刷業界の最新動向(印刷白書+経営力調査分析+地域活性)」
解説:藤井 建人[研究調査部部長 主幹研究員]

印刷ビジネスの最新動向を産業・市場・メディア・経営の4視点からデータで捉えるとともに、印刷ビジネス周辺のトレンドについても合わせて解説、印刷業界と印刷経営の将来を考えます。

JAGATからの報告2

15:00~15:45

「印刷業界の近未来を読み解く -これから印刷会社が取り組むべきこと」
解説:郡司 秀明[JAGAT専務理事 首席研究員]
 
今年度は世界最大の印刷関連展示会「drupa2016」が開催されました。長期取材および調査を通じ、技術動向などから見えてくる印刷業界の方向性をJAGAT視点でとらえ、今後の印刷会社が取り組むべきことを展望します。

Coffee break 15:45~16:15

特別講演+対談

16:15~18:00

「販促活動の効率化から見る顧客開拓の未来」

講師:日比谷 尚武 氏 Sansan(株)コネクタ / エヴァンジェリスト

ここ近年注目されているマーケティングオートメーション。普及していくにつれマーケティング活動にも変化が起きています。この変化に対して印刷業界はどんな強みを活かし、どう関わっていくのか。マーケティングオートメーションの基礎から実践していくために必要なことまで、印刷業界の位置づけを踏まえながら講演いたします。
講演終了後、JAGAT専務理事の郡司との対談を通じて、ご参加の皆様の理解をより深め、疑問や不明点を解消してまいります。

Sansan(株):
「名刺を企業の資産に変える」をコンセプトに、「満島常務!」「早く言ってよ~」のTVCMでお馴染みの企業向けクラウド名刺管理サービスSansanを展開する企業。企業に眠る名刺を営業活動に使える資産に変えることで、「出会い」の価値の最大化に挑んでいます。

■会場:宮城県印刷会館
仙台市宮城野区扇町3-9-12 TEL022-284-7586

■参加費:JAGAT会員、東北地区印刷協議会傘下組合員 1名様5,400円(税込)

お申込書に必要事項をご記入のうえ、FAXにてお送りください。

● 振込先・・・・・・・・宮城県印刷工業組合
● 口座・・・・・・・・・七十七銀行 東卸町支店(当座)5013968
● お申込み締切日・・・・2016年8月22日(月)
● 内容問合せ先・・・・・日本印刷技術協会JUMP2016事務局 03-3384-3112

 

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JUMP東北2016ジョイントセミナー
印刷会社の実力を高め、発揮する!

■開催日時:8月25日(木)13:00~18:00(1部:13:00~15:00/2部:15:30~18:00)

■対象:1部 印刷会社の経営者、事業責任者、企画営業、サービス開発の方、これからWebビジネスを始める中小印刷会社
  2部 印刷会社の経営者、幹部、制作・企画・編集部門のマネージャー、ディレクター、リーダー

■プログラム:

第1部13:00~15:00 「印刷で築いた地盤を活かしてWebを事業化する5つのポイント」
 講師:布施 貴規 氏(株)BLY PROJECT 代表取締役/マーケティングプランナー

■印刷会社の既存戦力からWeb事業をスタートアップ!
印刷会社には豊富な顧客とのパイプや信頼関係という財産があります。この財産を活用して、Webビジネスをいかに立ち上げていくか?その手法や事例を5つのポイントに絞ってわかりやすく紹介するとともに、人材を含めた既存リソースを最大限に活かした無理ないWeb&デジタルビジネスの立ち上げ方を解説します。

<講座のポイント>
 1.実際にWebビジネスを立ち上げた講師の実践的な内容
 2.一般論ではなく、中小印刷会社のWebビジネス立ち上げに絞った内容
<以下のようなお困りごとを解決するヒントになります>
 ・Web事業部の立ち上げを任されたけど、何から始めればいいのか
 ・Webビジネスに参入といっても、自社はどの市場で戦えばいいのか
 ・社長から計画を提出しろと言われたけど、どのような計画を書けばいいのか
 ・立ち上げ時のスタッフってどんな人材がいいのだろうか
 ・従来の印刷事業部と軋轢が生じてしまう
 ・売上額でいえば印刷よりWebの方が少ないので評価されないのではないか

第2部 15:30~18:00

「実例から学ぶ制作現場の収益改善~デザイン料金をとるためのクリエイティブマネジメント~」
講師:後藤 佑紀 氏 金川 咲紀 氏 (株)アイディーエイ
■導入企業の事例から学ぶ収益改善に向けた取り組み!
オーダーメイドのモノづくり企業である印刷会社が利益を上げていくためには、今まで管理が困難とされていた制作部門の言わば「見える化」が重要です。しかし、導入しても運用がうまくいかなければ効果が上がらないのが「見える化」の特徴です。
本講座では、導入・運用が難しいとされている制作・クリエイティブ部門の「見える化」を実践している先進デザイン会社から、導入の背景やシステム構築、運用面の方法等を解説します。
また、デザインというお金に換算しづらいソフトの価値を高め、顧客に費用対効果を訴えて、最終的にきちんと料金を請求する道筋などもお話しします。
「デザインは感覚で扱いづらい」という認識が強いなか、それを打開していく考え方や過程、運用方法、社員教育・評価、に至るまで貴重な事例を紹介します。

JUMP東北2016&ジョイントセミナー参加申込要項

■会場:宮城県印刷会館
仙台市宮城野区扇町3-9-12 TEL022-284-7586

■参加費:JAGAT会員、東北地区印刷協議会傘下組合員
1部 JAGAT会員・東北地区印刷協議会傘下組合員:7,000円(税込)/一般(税込)10,000円
2部 JAGAT会員・東北地区印刷協議会傘下組合員:7,000円(税込)/一般(税込)10,000円

■お申込方法:
申込欄に必要事項をご記入の上、そのままFAXにてお申込みください。お申込みと同時に参加費をお振り込みください。お申込確認後に、参加票を送らせていただきます。
*お申込み後の取消はお受けできません。恐縮ですが代理の方の参加等でご対処ください。


お申込書に必要事項をご記入のうえ、FAXにてお送りください。

● 振込先・・・・・・・・宮城県印刷工業組合
● 口座・・・・・・・・・七十七銀行 東卸町支店(当座)5013968
● お申込み締切日・・・・2016年8月22日(月)
● 内容問合せ先・・・・・日本印刷技術協会JUMP2016事務局 03-3384-3112

drupa2016の注目製品~コンパクトIJ機、フィニッシング、表面加工~

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*drupa2016でJAGATが注目した新製品を、8月29日の研究会で取り上げる。

drupa2016では大型枚葉デジタル印刷機などが注目を浴びたが、その他にも見逃せない新製品があった。

イタリアのテックナウは連帳デジタル印刷機メーカーなどの10のブースでロール・トゥ・ロールやブック・オンデマンドなどのフィニッシングを提案し、他の主力後加工機メーカーをも圧倒する存在感を示した。連帳インクジェット機では理想科学工業が帳票印刷向けに新開発したロール紙のフルカラーインクジェットプリンターを参考出品した。

デジタル表面加工機のSCODIXは透明厚盛・箔押しがワンパスで、1枚から版レスで可能なうえ、従来のアナログ機では不可能な微細なデザインも表現可能な点が高く評価され、会期中100台の成約があった。

今回のテキスト&グラフィックス研究会ではこれらJAGATが注目した製品を取り上げ、技術的な革新点を分析する。

開催日程・開催時間

2016年8月29日(月)14:00-17:00(受付開始:13:30より)

詳細

■14:00-14:20 JAGATによるオリエンテーション

公益社団法人日本印刷技術協会
専務理事 郡司 秀明

■14:20-15:00 連帳デジタル印刷機の後加工で世界的シェアを高めるテックナウの技術

ベーヴェシステックジャパン
営業本部長 新谷 栄 氏

■15:10-15:50 帳票印刷向けに新開発したロール紙のフルカラーインクジェットプリンター「RISO T1」

理想科学工業
開発本部R&I センター次長 米岡 秀治 氏

■16:00-16:40 デジタルならではの微細な加飾を実現するSCODIX

ゲイン
代表 杉山 伸一 氏

■16:40-17:00 質疑

会場

日本印刷技術協会 3Fセミナールーム
(〒166-8539 東京都杉並区和田1-29-11)

参加費

15,120円(税込)、JAGAT会員:10,800円(税込)

印刷総合研究会メンバー:2名まで無料( [上級]3名まで [特別]5名まで)

申込

Webからお申込み

Web申込フォーム に必要事項をご記入のうえ、ご登録ください。

FAXからお申込み

・この申込書をプリントして必要事項をご記入の上、 FAX(03-3384-3216)にてお申し込みください。
(印刷総合研究会メンバーの方は、別途送付の専用申込み用紙をご利用ください)

問い合わせ先

内容に関して
研究調査部 印刷総合研究会担当 電話:03-3384-3113(直通)

お申し込み及びお支払に関して
管理部 電話:03-5385-7185(直通)

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出展各社の発表から見えてきたdrupa2016のキーワード
drupa2016で明かされる技術提携の成果

上場印刷企業の真の実力を探る

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企業の価値が売上規模や従業員規模で評価される時代から、業績とCSR・コンプライアンスの両面で評価される時代となっています。(数字で読み解く印刷産業2016その10)

 

財務データで見えてくる企業の実力

前回は、ホワイト企業トップ500に印刷会社6社がランクインしたことや、トッパン・フォームズが「なでしこ銘柄」「健康経営銘柄」に選ばれたことを紹介しました。
定着率や有給休暇取得率、残業時間などによって、ホワイト企業かどうかの判断はなされるが、それだけで優れた企業とはいえません。

東洋経済が発表した10回目の「新・企業力ランキング」では、成長性、収益性、安全性、規模の4つのカテゴリーで合計20の財務指標を3年平均し、総合ランキングを作成しています。富士重工業、ダイキン工業、村田製作所がトップ3となり、「BtoB企業の財務面の強さが明らかになってきた。これからの日本を牽引する産業は実は部品や装置といったこれまで少し目立たない分野である可能性は高い」とみています。

印刷会社では凸版印刷と大日本印刷までがトップ300社にランクインしています。2000位以内に入った印刷会社は前回と同じ12社ですが、日本写真印刷と図書印刷が圏外から入り、共同印刷(前回1669位)と共立印刷(同1722位)が圏外となりました。

 

「新・企業力ランキング」の印刷会社一覧

順位

前年順位

社名

総合得点

成長性

収益性

安全性

規模

187

174

凸版印刷

3,339

718

872

906

843

256

246

大日本印刷

3,301

692

873

908

828

341

377

アイフィスジャパン

3,271

848

894

976

553

522

511

フジシールインターナショナル

3,222

845

883

915

579

678

751

トッパン・フォームズ

3,195

746

879

973

597

930

日本写真印刷

3,157

894

868

818

577

972

1296

宝印刷

3,150

744

879

972

555

1058

1095

マツモト

3,141

764

867

957

553

1267

1408

プロネクサス

3,113

701

883

971

558

1395

1354

セキ

3,098

696

873

974

555

1439

図書印刷

3,094

747

866

920

561

1891

1881

朝日印刷

3,028

731

880

857

560

資料:東洋経済「新・企業力ランキング」
注:ランキング対象企業は2015年9月1日時点で上場している一般事業会社(銀行、証券、保険、その他金融は除く)のうち分析用の財務データが取得可能だった3357社。

 

信頼される会社を選ぶ「CSR企業ランキング」

「東洋経済CSR企業ランキング」では、幅広いステークホルダーから「信頼される会社」をCSR(企業の社会的責任)と財務の両面から見つけることを目指すもので、10回目となる2016年版では『CSR企業総覧』2016年版掲載の1325社を対象に、CSR130項目、財務15項目で総合評価を行っています。

トップは2年連続で3回目の富士フイルムホールディングス(総合得点573.6点)、2位は同社の子会社でもある富士ゼロックス(569.9点)となっています。印刷会社は上位700社に9社がランキングし、総合順位51位の大日本印刷は「企業統治+社会性」部門では24位まで順位を上げています。

ちなみに、「社会貢献支出の多い100社ランキング」では、1位トヨタ自動車216.9億円は突出していますが、大日本印刷が20.9億円で21位、凸版印刷が7.2億円で70位となりました。経常利益に対する社会貢献支出額が占める比率になると、大日本印刷が13位(4.25%)、凸版印刷が33位(1.80%)に順位を上げ、トップ企業の懐の深さを感じさせます。

 

CSR企業ランキング上位700社の印刷会社一覧

総合順位

昨年順位

順位上昇

社名

総合
ポイント
(600)

人材活用
(100)

環境
(100)

企業統治
+社会性
(100)

財務
(100)

51

59

大日本印刷

529.7

83.5

90.1

95.2

260.9

94

64

 

凸版印刷

510.6

75.9

85.9

86.7

262.1

105

125

トッパン・フォームズ

506.9

84.8

88.7

88.5

244.9

272

284

日本写真印刷

463.6

81.0

69.0

87.3

226.3

304

307

共同印刷

453.9

69.6

70.4

80.6

233.3

363

380

サンメッセ

431.6

62.0

77.5

65.5

226.6

438

437

 

図書印刷

410.5

46.8

69.0

60.0

234.7

498

489

 

竹田印刷

395.6

44.3

52.1

71.5

227.7

672

656

 

三浦印刷

353.1

36.7

46.5

47.9

222.0

資料:東洋経済「CSR企業ランキング上位700社」
注:金融および未上場企業は除く。ただし、一部の持ち株会社傘下または財務情報開示の未上場企業、調査時点以降の上場廃止は含む。

 

総合ランキングは大手の製造業が上位となりやすいが、CSR活動は業種・業態により行える内容の差が大きいことから、業種別トップ20も公表しています。「業種トップ」は総合順位とは関係なく各業種を代表する「CSR先進企業」と判断されます。
印刷業が含まれる「その他製品」では、例年大手印刷2社が1位・2位を独占してきました。しかし、今回は大日本印刷(529.7点)、アシックス(516.8点)、凸版印刷(510.6点)の順となりました。以下、ヤマハ(507.5点)、トッパン・フォームズ(506.9点)までが500点を超えています。9位日本写真印刷、11位共同印刷、16位サンメッセ、18位図書印刷、19位竹田印刷と、20位内に印刷会社は8社入っています。

 

JAGAT『印刷白書』では、毎年上場印刷企業31社の決算短信・有価証券報告書などを元に分析を行ってきました。現在編集中の『印刷白書2016』では2015年度の業績や今後の事業展開の分析を行っています。9月末発刊を予定しておりますので、ぜひご参考にしてください。

(JAGAT CS部 吉村マチ子)

2016/11/15 印刷会社のための経営法務とコンプライアンス

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セミナー名:印刷会社のための経営法務とコンプライアンス
開催日:2016年11月15日(火) 14:00-17:00
参加費:JAGAT会員:12,960円(税込)/一般:17,280円(税込)
詳細案内ページ

申込みは、下記のフォームに必要事項をご記入のうえ、送信ボタンを押してください。
※ご注意ください※
本 メールにご登録いただくと、申込完了メールが送信されます。登録後、数分経ってもメールが受領できない場合は、迷惑メールフィルタ等の要因が考えられま す。その場合は、お手数ですが、メール(webmaster@jagat.or.jp)またはTEL(03-3384-3411)までお問合せください。

[contact-form-7]

page2017でパートナーゾーンを開設

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page展は単なる展示会ではない、カンファレンス・セミナーと展示会の融合した独自イベントです。page2017では、この2つのジャンルに印刷パートナーゾーンという印刷会社のための新しいジャンルを用意しました。

 

2016年はdrupaイヤーとして世界中の印刷業界がdrupa展の情報を注視していましたが、実際のdrupa2016では「インキジェットdrupa」とか「B1 drupa」といった機械の性能的なキーワードばかりに注目が集まっていたに過ぎなかったというのが正直なところです。

今までの一般的な展示会で連呼された「ウチの機械はこんなにすごい品質ですよ!」「こんなに速いですよ!!」に戻ってしまった感が強いのです。

drupa展も10年前くらいまでは、まず筆頭に将来のコンセプト展示があり、そしてソリューションであるとか、ビジネス領域の拡大等に関連した展示が多かったのですが、今回のdrupa2016の展示は、そのようなものは全く姿を消してしまい印刷に関係した展示に終始していました。

drupa2016でのコンセプト展示というとLANDAが筆頭ですが(そういう意味では正統派?)、それ以外では3Dプリンタが展示されていたに過ぎませんでした。単なる出力するだけのビジネスでも3Dデータは甘くありません。機械を買ったから出来るというものではないことを肝に銘じる必要があります。

もし3Dプリンタを絡ませたビジネスをお考えなら、その部分だけ信頼できる会社とコラボレーションして、もっと自社の得意分野を活かした総合ビジネスにするべきと考えます。

印刷業の未来を考えるとき、自社の間口を拡げるというのはビジネス拡大の方法ですが、自社だけでやるのは、大きな会社でも無理があります。今後の印刷ビジネスを考えると、印刷業の原点に立ち返って「仲間仕事で自社のビジネスに厚みを持たせるという方向になっていくのでは?」と私は考えています。

そんな意味合いも込めて、page展の第1の柱である「カンファレンス・セミナー」、第2の柱である「展示会」だけではなく第3の柱を考えていたのですが、page2017では第3の柱として「印刷パートナーゾーン」を造ることといたしました。

主としてJAGATが考えるのが「カンファレンス・セミナー」、メーカーやベンダーがソリューションを提案する展示会、そして「印刷パートナーゾーン」では主として印刷会社が中心になって、自社の一番得意とするサービスを提案して印刷会社同士でコラボレーションしたり、クライアントを介在としたビジネス、またメーカーやベンダーが印刷会社のお助けサービスを始めたって全く問題ありません。

例えば「表面加工技術を駆使したパッケージ」「ドローン撮影サービス」「圧着はがきを元にしたバリアブルソリューション」「動画を駆使したデジタルサイネージビジネス」等、印刷会社の得意技は本当に多岐に渡っていると言えます。先ほどの「3Dプリンタ出力サービス」だって、様々な会社とのコラボレーションを考えれば大きく花開くはずです。

例えば日本に5年間駐在した外国人スタッフへの記念品に、侍の格好をしたフィギュアをプレゼントすれば大喜びされるはずですが、日本にいた記念にフォトブックを制作してあげたり、それだけではなく記念の写真やイラストを捺染でプリントした浴衣をプレゼントしたり、ビジネスの方向性は大きく広がるはずです。

もちろん手ぬぐいでも良いですよね。また大学生が卒業旅行するように、外国人駐在員には、有名観光地より当たり前の里山とか漁村で、日本らしい体験が出来るツアーを企画したりしてあげても良いでしょう。初めて日本に来るインバウンド層なら、東京・京都・大阪以外なら北海道や沖縄なんでしょうが、何回も日本に来て日本大好きな外国人なら四国とか北陸、瀬戸内海などの山村や漁村は本当に魅力的です。

こんなパンフを地元の印刷会社なら出来るはずですし、ツアー企画のお手伝いだって、かなりディープなところまで可能なはずです。

このように一芸に秀でた印刷会社やベンダー、メーカーが印刷会社やクライアントの助けになるようなソリューションやビジネスを「印刷パートナーゾーン」で紹介いただき、そのソリューションを駆使してクライアントに魅力的な商品として提示できるのが、クライアント密着の印刷会社です。個人的にはあまり好きな言葉ではないのですが、印刷パートナーゾーンでの出展印刷会社(メーカーやベンダーも含む)と展示会を見に来た印刷会社(クライアントも含む)はWin-Winな関係にあると言うことなのです。

そんな「印刷パートナーゾーン」をpage2017では企画しております。興味がある方は是非以下までお問い合わせください。出展すれば必ず何かのビジネスが芽生えてくるはずです。

(JAGAT専務理事 郡司秀明)

お問い合わせ

JAGAT page事務局 TEL:03-3384-3112 E-mail:page@jagat.or.jp
担当:堀、奥田

関連情報

「印刷パートナーゾーン」説明会開催【9月5日・東京|9月15日・大阪】
「印刷パートナーゾーン」パンフレット
「印刷パートナーゾーン」出展申込書

動画マーケティングのポイントとビジネス事例~動画学習「スクー」、レシピ動画「DELISH KITCHEN」

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動画マーケティング会社のビーバーが動画キャンペーンの戦略と効果を紹介。ファン数100万を獲得し、分散型メディアとして注目されている料理動画サービスのデリッシュキッチン、動画学習プラットフォームとして存在感を増すスクーの事例も取り上げる。

セミナー内容

動画を取り巻く状況や、企業がマーケティング手段として動画を用いる理由、ユーザーに受け入れられている動画サービスについて理解を深めます。

「あの先進企業が動画を使う理由」「あの企業はどのように動画を活用しているのか」という視点で動画を取り巻く状況や手掛けた動画制作事例について、企業の動画マーケティングや制作支援を行うViibar(ビーバー)が、解説。

事例は、国内最大級のオンライン動画学習サービス「schoo(スクー)WEB-campus」を運営するスクーと、国内最大級の料理動画メディア「DELISH KITCHEN(デリッシュキッチン)」を運営するエブリーが登壇。ビジネスモデルや動画コンテンツの工夫を伺います。自社メディアを持たずにFacebookやInstagramといった外部プラットフォームに配信する「分散型メディア」という概念についても聞きます。


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DELISH KITCHEN
人が集まるところにコンテンツを。分散型メディアとは何か
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Viibar(ビーバー)
動画制作クラウドソーシングの「Viibar」が7億円調達–ヤフーと提携も(CNET Japan)

開催情報

【日時】
2016年08月30日(火) 14:00-16:30(受付開始:13:30より)

【会場】
日本印刷技術協会 3Fセミナールーム(〒166-8539 東京都杉並区和田1-29-11)

【参加費】
15,120円(税込)、JAGAT会員:10,800円(税込)
印刷総合研究会メンバー:無料 [一般]2名まで [上級]3名まで [特別]5名まで
→自社が研究会メンバーか確認したい場合は、お手数ですがこちらのフォームからお問合せください。

【1】あの会社の最新事例から読み解く、動画キャンペーンの戦略と効果

株式会社Viibar Sale & Marketing Unit 篠原佳名子氏

動画元年と言われた昨年から年が明け、一部の先進企業は「オンライン動画をまずは使ってみる」という段階から、「オンライン動画をマーケティングの主力武器の一つとする」段階へと進んでいます。そこで、「あの先進企業が動画を使う理由」と「あの企業はどのように動画を活用しているのか」について、Viibarの最新事例を基にお伝えします。

【2】オンライン動画学習サービス「schoo WEB-campus」におけるビジネスモデルとその展開

株式会社スクー プラットフォーム部門 エバンジェリスト 中西孝之氏

  • 提供サービスの概要
  • ビジネスモデルと今後のビジネス展開
  • 動画学習コンテンツにおける整理と工夫

【プロフィール】
2012年2月に2人目のメンバーとしてスクーに参画。参画以前はフリーランスとして雑誌媒体の編集や、受託による広告制作などを行う。スクーに参画後は、授業コンテンツの制作やディレクションを行い、現在はプラットフォーム部門事業開発部門にて事業提携や企業・大学との学習コンテンツの企画立案、動画コンテンツの活用や動画ビジネスの普及のためのエバンジェリスト活動を行う。

【3】国内最大級の料理動画メディア「DELISH KITCHEN」 ユーザーに求められる動画コンテンツづくりとは

株式会社エブリー DELISH KITCHEN編集長 / 料理研究家 菅原千遥氏

  • エブリー / DELISH KITCHENの概要
  • DELISH KITCHENのビジネスモデル
  • ユーザーに求められるコンテンツ、価値があるコンテンツとは

【プロフィール】
1989年4月13日生まれ。慶應義塾大学を卒業し、大手IT企業に勤務。2015年9月に株式会社エブリーを共同創業。 「世界中の人においしくて簡単なレシピを提供したい」という思いから、編集長として料理動画メディア「DELISH KITCHEN」を立ち上げる。

申込

Webからお申込み

Web申込フォーム に必要事項をご記入のうえ、ご登録ください。
登録後は完了メールが入力したメールアドレス宛に届きます。

FAXからお申込み

申込書をプリントして必要事項をご記入の上、 FAX(03-3384-3216)にてお申し込みください。
(印刷総合研究会メンバーの方は、別途送付の専用申込み用紙をご利用ください)

問い合わせ先

内容に関して
研究調査部 印刷総合研究会担当   電話:03-3384-3113(直通)

お申し込み及びお支払に関して
管理部 電話:03-5385-7185(直通)

drupa2016を通して考えるこれからの印刷ビジネス

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drupa2016が終了してから2カ月以上が経ち、各業界団体やメーカー報告会も概ね終了し、印刷関連紙誌でのレポートなども一段落といった感じで、既にdrupa2016報告についてはお腹いっぱいという方もいるかもしれない。
しかし、真打ち登場ということで、JAGAT専務理事郡司秀明のdrupa2016レポートをJAGAT info8月号にてぜひご覧いただきたい。

現在、世の中的には「ポケモンGO」が大きな話題を集めているが、この成功を見るにつけ、印刷業界でも新たなビジネスを生み出すためのイノベーション的発想の重要性を感じる。ご存知のように「ポケモンGO」は決して最先端の独自技術のゲームではなく、実体はポケモンという20年にもわたって受け継がれてきたキャラクター・コンテンツと、AR技術(最先端技術とも言えなくもないが)や位置情報サービスなどを組み合わせたものだ。要は既存のコンテンツや技術だったとしても、アイデアと工夫でビジネスの可能性を拡げることができることを証明している。

同様に印刷業界にも培ってきたノウハウや磨き上げられた技術、蓄積されたコンテンツと新しい技術や機器を組み合わせることで、これまでにないビジネスを生み出す可能性はあるわけだ。そのような視点でdrupaを捉えれば、前号の紹介で語った「メシのタネ」を探すのが難しい状況になったというのは一面に過ぎず、依然としてこれからの印刷ビジネスを生み出すヒントを得られる印刷業界最大の展示会といえるのだろう。

  JAGAT info8月号では、7月号に引き続きdrupa2016について報告するが、少し趣を変えて、JAGAT専務理事の郡司秀明がdrupa2016で展示された機器などの傾向とそれらは今後の印刷ビジネスにおいて、どのように影響を与えていくだろうかという視点を交えて報告している。特に今回は各社が提案し、注目を集めたB1デジタル印刷機については過去のdrupaでのデジタル印刷機の流れを交えつつ、独自の視点で実際の生産機としての可能性に言及する。また、デジタル機による加飾加工での付加価値創造によるビジネス展開にも注目する。さらにソリューション的なものとして、「Print4.0」の提唱やHPの「Print OS」などは、まさに、これからの新たなビジネスモデルを生み出すだけのポテンシャルを持っているように感じられる。

JAGAT info8月号は、このほかに技術情報/グラフィックスの特別編として、印刷用紙の発注においてEDI導入により間接業務の大幅な効率化を実現した日経印刷の取り組みを中心に紙卸商側の対応を含めて紹介している。また、経営者インタビューには名古屋・近藤印刷の近藤起久子社長にご登場いただき、自社商品開発への想いや「見える化」への取り組みなどにとついて語っていただいた。

ちなみにJAGATもポケストップです。「ポケモンGO」をしている方は、JAGATに来訪いただく機会がありましたらチェックしてみてください。

(JAGAT info編集担当 小野寺仁志)

2016年8月号目次はこちら

ユーザーの購買行動を促す広告・販促物に必要な視点とは

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-ブランディング×デザイン力で印刷会社のソリューション力を高める【第11回】

ブランド・イメージを広告・販促物で表現する際は、情報の受け手側(ユーザー)を意識することが重要である。今回は、ユーザーを意識した情報の選定方法について述べる。

※本稿では顧客の定義を以下の通りで記している。
・印刷会社の顧客(以下、顧客)
・印刷会社の顧客の顧客(以下、ユーザー)

 

●企業とユーザーの視点を捉える

広告・販促物を通して企業が最低限伝えるべき基本的な情報がある。例えば、「商品・サービスの内容」「価格や支払い方法」「販売場所や購入方法」「販売元の企業情報や連絡先」が該当する。
次に、成果に寄与できる広告・販促物へ昇華するために、ユーザーの視点に立った情報を検討する必要がある。一番わかりやすい方法として、先で述べた企業が最低限伝えるべき情報をユーザー視点に変えていく方法がある。例えば、「商品・サービス」の概要や説明に加え、使用することでの効果やメリットを掲載する。「販売場所や購入方法」だけではなく、買いやすくさせる工夫として、「サービス体系」「利用までの手順」を掲載する等がある。商品・サービスの内容やユーザー層により、掲載する情報は百様ではあるが、基本的な考え方の軸として企業視点を考えユーザー視点へ転換する方法は有用である。

 

広告・販促物に載せる基本的情報

広告・販促物に載せる基本的情報

 

●ユーザーの感情を変化させる要素で購買意欲を喚起する

ユーザーの購買意欲を喚起し、購買へつなげるためには、基本的な情報以外にも必要なものがある。そこで広告・販促物を見るユーザーの感情の変化を基に構成要素を組み立てていく。広告・販促物を見るユーザーが購買行動に至るまでの感情の変化を知っておく必要がある。

 

ユーザーの購買行動への感情変化

ユーザーの購買行動への感情変化

 

特に購買に至るか否かを左右する上で重要なポイントは、3の「不安が生じる」である。多くのユーザーの心に生じるのが「リスク回避」であり購買の直前に起きやすい。ユーザー視点に立ち、購買前に生じる可能性の高い不安要素を洗い出す。そして、それらを解消できる内容を広告・販促物に掲載することで、購買行動へつながりやすくする。
各段階の感情に変化を起こすための構成要素として以下を例としてあげる。

 

購買行動へ感情変化させる要素

購買行動へ感情変化させる要素

 

●広告・販促物の構成はユーザーの感情に合わせて情報をレイアウトする

※本編では販促用印刷物の代表例でもあるチラシで構成を考える

基本的な情報や感情の変化を起こす構成要素を広告・販促物へ掲載する必要がある。顧客の業種や業態、認知度等によっても異なるが、ユーザーの感情の変化と紙面の流れを加味して考えた場合、以下のように情報をレイアウトしていく。あくまでも参考例ではあるがご覧いただきたい。

 

gazo11-004

チラシ構成の参考例

 

ここでは単純に情報を掲載するだけでは意味が無い。上記の例でいくと、単純に「お客様の感想」や「実績」を載せるのではなく、想定するユーザーの属性に近いお客様の感想や実績を掲載する等、一つひとつの要素を細かく検証する必要がある。そうした配慮が、成果のでる広告・販促物となる。

 

 

 

小澤 歩(おざわあゆむ)
有限会社グレイズ代表取締役  http://ozawaayumu.com/
(財)ブランド・マネージャー認定協会マスタートレーナー  http://www.brand-mgr.org/

 

目次
第1回 gazo01-1_Thumbnail 印刷会社に求められる顧客ビジネス支援のブランディング [2015/10/23] 
第2回 gazo02-1_Thumbnail 印刷会社がクライアントに提供すべきもの
[2015/11/27]
第3回 gazo03-1_Thumbnail 印刷会社が取り組むべきブランド戦略構築の流れ
[2015/12/01]
第4回 gazo04_Thumbnail 活動の軸になるブランド・アイデンティティとは
[2016/01/05]
第5回 gazo05_Thumbnail 顧客の心の中で自社を占めるポジショニング
[2016/02/05]
第6回 gazo_ozawa201405 印刷会社ができるクライアントのブランド価値の表現
[2016/03/08]
第7回 gazo_ozawa201405 ブランドの価値は世界観とトーン&マナーでつくる
[2016/03/11]
第8回 gazo_201407_01_thumbnail デザインを統一するトーン&マナーのつくり方
[2016/04/08]
第9回 gazo09-001 ブランド・イメージをユーザーに届けるためのデザイン表現方法とは?
[2016/05/12]
第10回 gazo10-001 ユーザーの購買意欲を喚起する写真、イラストの選定方法
[2016/07/15]
第11回 gazo11-001 ユーザーの購買行動を促す広告・販促物に必要な視点とは
[2016/08/19]

大型化に一石を投じたコンパクトIJ機

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*インクジェット機がますます大型化し、ますます電力を消費する中で、あえてコンパクト・省電力をコンセプトとした理想科学工業のインクジェットフルカラー連帳機「RISO T1」は、drupa2016の中でも注目を集めていた。

省エネの鍵はインク

drupa2016で明らかになったデジタル印刷機の技術的課題の1つは、筐体の大きさと消費電力の大きさである。あるB1両面デジタル印刷機は全長16.1m、幅6.7m、重量は22tに達する。これだけ大きな筐体を動かす動力、そしてなんといってもインクを熱で乾燥させ、同時にユニットを冷やすエネルギーは膨大である。
このような大型機が軒並み展示される中で、コンパクトなインクジェット機「RISO T1」はかえって異彩を放っていた。印刷サイズは520㎜幅であり、B1機と単純に比較はできないのではあるが、全長4.08m、幅1.8mのコンパクトな筐体ながら、ロール給紙で両面印刷が可能である。
なぜ巨大化するインクジェット機群のなかで、理想科学工業がコンパクトな筐体を可能にしたのか。その秘密は実はインクにある。「クイック・ドライ・インク」と呼ばれる同社が開発したインクで、顔料の成分は紙の表面に残し素早く定着しつつ、その他の成分は紙に素早く浸透する。そのため乾燥装置が省け、構造もシンプルで筐体もコンパクトになる。結果、省電力が可能になり、競合他社の61.7~83.4%の電力減が可能になる。
ただし、留意すべき点もある。まずこの「RISO T1」は解像度600×600dpiで、データプリントを想定しており、DMなどの商業印刷は想定していない。生産性も毎分42mである。解像度を上げることも、生産性を上げることもできるが、「品質・価格・生産性のなにを追求し、なにをはずすのか、コンセプトにこだわった」という。「Unique Possibilities」をテーマに掲げ、ニッチでユニークな製品で独自のポジショニングを取る理想科学工業ならではのコンセプトモデルである。
「RISO T1」自体はデータプリント機であるが、商業印刷においても、自社の仕事に見合った小回りの利くインクジェット機のニーズは、実は大きいのではないだろうか。

後加工・表面処理にも注目

drupa2016ではロール給紙デジタル印刷機の後加工メーカー・TECNAUや、デジタルでの透明厚盛や箔押の加飾システム「Scodix」も大きな注目を集めていた。これらの後加工システムの技術的革新点も、これから研究会などを通じて追究していきたい。

関連イベント

■drupa2016の注目製品~コンパクトIJ機、フィニッシング、表面加工~

2016年8月29日(月)14:00-17:00(受付開始:14:30より)

連帳デジタル印刷機のインラインフィニッシングで世界的なシェアを持つTECNAU、アナログでは不可能な微細な透明厚盛や箔押しが可能なデジタル加飾機SCODIX、コンパクト・省電力を可能にした理想科学工業のIJ機「RISO T1」について研究する。

第46期DTPエキスパート認証試験 実技試験サイト

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2016年8月21日(日)実施第46期試験を受験された皆様へ

実技試験には、当日配布した課題制作要項の通り、下記よりログインのうえお取り組みください。

DTPエキスパート認証試験 実技試験サイト

1.実技試験サイトにログインする。

受験番号と受験申請時に登録したメールアドレス(受験票に表示)を入力し、「ログイン」ボタンをクリックする。

受験票にメールアドレスの表示がない方、またはメールアドレスに誤りがある方

「メールアドレス登録がお済みでない方」の「メールアドレス登録へ」をクリックすると、メールアドレス登録画面が表示されます。画面の指示に従いメールアドレスをご登録のうえ、ログインしてください。

2 画面上部の「課題ダウンロード」をクリックし、必要なファイルをダウンロードする。

課題はAB の2 種類の中から1 つだけ選んで制作してください。
課題ファイル内に、各課題の「課題制作の手引き」が記されたPDF ファイルと素材データが収められています。選択した課題の「課題制作の手引き」をよく読んで制作してください。

  • 「課題制作の手引き」にしたがっていない提出物は減点や不合格の対象になります。
  • ダウンロードファイルはZIP 形式で圧縮されておりますので、解凍してご利用ください。
  • 解凍後、最初にフォルダの内容を調べて、データに不良がないこと、ファイルがそろっていることを確認してください。
  • OS など制作環境の違いにより、データの変換や調整が必要な場合は、各自で対応をお願いします。

3 画面上部の「課題アップロード」をクリックし、提出物をアップロードする。

「ファイル1」「ファイル2」の欄で各々「作品」「制作指示書」のファイルを選択し、「アップロード」をクリックしてください。
画面に「ファイルのアップロードが完了しました」と表示されるとともに、ご登録メールアドレスあてに課題ファイルアップロード完了のメールが届きます。
ご自身がアップロードしたファイル名が記載されていますので、提出ファイルに間違いがないかどうか、ご確認ください。
提出ファイルに間違いがあった場合など、正しいものに差し替えたい場合は、あらためて課題アップロード画面よりアップロード操作を行って下さい。
提出期限内に最後にアップロードしたファイルを採点対象といたします。

  • 「作品」はPDF/X-1a 形式にデータ化し、「制作指示書」はPDF ファイルにしてアップロードしてください。
  • 提出ファイルは、各ファイル20MB 以内としてください。20MB を超えるファイルはアップロードできません。
  • 万が一、通信障害等でアップロードが出来ない場合は、資格制度事務局(03-3384-3115)までお問合せください。

課題ファイルが正しくアップロードされたかどうか確かめるには

課題ファイル完了メールを受信しているかどうかお確かめください。
受信していない場合でも、課題アップロード画面で「課題のアップロードは 2016/xx/xx xx:3xx に完了しております。」と表示されていれば、提出は完了しています。

利益を生み出す印刷工場の姿とは

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JAGATは、今年度「工場マネージャー養成講座」を開講した。印刷工場の運営に携わるリーダーの方々が、自社工場の改善のための研修に参加している。

開講の背景

2015年に特定の企業向けに「工場マネージャー講座」を開催したところ、たいへん好評であった。他社の工場見学、5Sや改善活動の推進方法、リーダーシップ研修、原価管理・生産管理などの研修、および自社工場の改善案を相互に発表し、意見交換するという内容であった。

受講者のレポートによると、「5Sや改善活動の手法だけでなく、浸透させるために何をすべきか」、「他社工場の状況を見て、初めて自社工場のレベルや課題を認識することができた」など、高い評価を受けた。

そこで、2016年度はさらにブラッシュアップを図り、オープンな研修講座として「工場マネージャー養成講座」を開講したのである。

ゴールは自社工場の改善活動の実践

「工場マネージャー養成講座」は、講義と他社の工場見学の他、グループワークによる問題分析や課題抽出、改善策の発表などをおこなうカリキュラムが構成されている。今年度は7月から11月にかけて1ヶ月に1日(工場見学以外は土曜日に)開催し、9社18名の方が受講されている。

実際には、「現場力を高める改善活動の進め方」、数字に強くなるための「決算書の読み方」「印刷会社の収益構造と原価管理」「作業時間の管理と改善」、「機械保全」、「自発的な行動を促すコミュニケーション」、「労働安全衛生」「問題分析手法」「各社の課題抽出と改善策」などの研修がおこなわれる。

本講座の主任講師であるサンエー印刷 常務執行役員の吉川昭二氏は、
「この講座の最大のポイントは、現場の担当者や工場の管理職を外に引き出すこと、他社の担当者と互いの工場の問題点について率直に議論することである」と述べている。

つまり、経営者であれば印刷工業組合主催の工場見学や、メーカー主催の新設備・新工場の見学会に参加することもあるかもしれない。しかし、現場の担当者や工場の管理職にとって、他社の工場を見学する機会はめったになく、他社の担当者と自社の改善策について意見交換する機会もほとんどないだろう、ということだ。

長期の研修講座となるため、懇親会も開催している。打ち解けてくると、各社の悩みなど率直な意見交換もおこなわれていたようである。

また、ゴール設定として、自社工場の改善策を実践することを想定している。そのため、今回の講座は2名参加を必須条件とした。

たとえば、工場長であっても、5S活動のような改善を1人で進めることは困難である。一方的に命令するだけでは長続きもしないし、実践もされない。結局は掛け声倒れになることも多い。

立案者、推進メンバーが2名であれば、改善活動の目的やメリットを浸透させること、継続させること、PDCAのサイクルを回すことが、より円滑におこなえる。
2名で研修することで、自社工場ならではの事情や状況を相談しながら、より実現性の高い改善活動を実施することができるのだ。

今後

今年度の研修講座(途中段階)の受講アンケートを見ると、大多数の受講者から「大いにモチベーションが上がった」「自社工場を客観視することができた」「どうやって改善活動の浸透させるかを理解できた」という意見が寄せられている。

自社工場を客観視し、地道な改善活動を実現すること、生産管理や原価管理、機械保全を緻密に実施することなどの工場のレベルアップが実現できれば、将来的に大きな利益を生み出すことは想像に難くない。今後の受講生の方々の活躍が期待されるところである。

現在は、印刷業にとって決してブルーオーシャンと言える時代ではない。しかし、厳しい時代だからこそ、やるべきことも多いのだ。工場マネージャーの資質によって、印刷工場にはまだまだ成長する可能性が残されていることは疑いない。

(JAGAT CS部 千葉 弘幸)


印刷業定点調査 各地の声(2016年5月度)

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5月の売上高は2カ月連続減少の△0.4%。受注件数は6カ月ぶりの増加(+0.4%)に転じて薄日の射した感じではあるものの、5月時点では売上高に結びついていない。

地域別では、首都圏(△2.2%)が3カ月ぶりの減少。大阪圏(△2.5%)は2カ月連続の減少。首都圏と大阪圏で落ち込み幅が拡大した。名古屋圏(+1.2%)のみは安定している。

業種・業態別では、商業印刷(△1.9%)が2カ月連続の減少。出版印刷(+2.9%)は2カ月連続増加だが、減少時の落ち込み幅が大きいため累計の差し引きでは結局マイナスになることが多い。

地方に多い業態の総合印刷(+3.2%)が3カ月連続増加なのは、従業員数の多い企業が好調であることによる。紙器・事務・その他(△3.8%)は4月から急激に失速。特に紙器は生活者の消費に直結した製品であるため景気の足下と先行きが心配される。

仕入額は、用紙(△1.0%)がほぼ前年なみ。インキ(+15.9%)は10カ月連続の増加と高止まり。CTP/PS版(△5.9%)は2カ月連続減少、2016年に入って減少傾向。

【印刷会社経営者の声】

茨城:商業

同業者がネットプリントに仕事を出しブローカーになるケースが増えています。

東京:商業

先進企業視察研修に参加しました。5Sやポルフといった活動、良い教育、良い社風のうえに「先進」があると強く感じました。やっている「つもり」を改善していきます。

長野:総合

顧客との関係をより一層深める活動を展開する。顧客が自社と取引する理由、そして差別化の研究をし、営業力を高め、商圏を拡大する。他社には容易に真似のできない技術の開発や製品の提案で、増注を図っていくことが必要と考えています。

岐阜:その他

印刷の聖地ドイツ・マインツのグーテンベルク博物館を訪れた。往時に思いを馳せ、これからの印刷業について考えてみた。とてもいい時間だったが「答え」は浮かばなかった。

岐阜:総合

6月は1年の中でも比較的閑散期なのですが、相変わらず制作部隊の残業時間が減りません。確認作業やデータ素材を探すのに費やす時間が多く、実際のデザインに携わる時間が思った以上に短いことが分かりました。お金にならない業務の効率化が急務と考えています。

和歌山:商業

約10名のお客様が弊社の5S活動に興味を持ってくださり、わざわざ東北から工場見学にお越しになりました。工場のオペレーター達も工場のショールーム化を意識してくれ、モチベーションの上がった一日になりました。

デジタル加飾システムの見当精度を支える特許技術

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*Scodixのデジタルニス/箔押しシステムは、1枚からスポットで加飾できる点のほかに、アナログでは難しい微細で複雑な加飾も可能な点が特徴だ。それを支えているのは「RSPレジスター方式」と呼ばれる同社の見当合わせ技術である。

10年足らずで急成長したイスラエルのベンチャー企業

世界最高峰の軍事技術の知見、数多くの優秀な技術者、そして潤沢な資金を持つベンチャーキャピタルを持つイスラエルはベンチャー企業の宝庫である。印刷業界においても同様なのは既知の事実で、drupa2016の会場を派手なパフォーマンスで沸かせたLanda(2002年設立)、Highcon(2009年設立)、Scodix(2007年設立)の3社はいずれもイスラエルのベンチャー企業である。
Scodix社は2007年、Kobi Barと Eli Grinbergの両氏 がインクジェットの加飾システムの原始的なプロトタイプを引っ提げて興した企業で、2010年にイギリスのIPEXで実機を出展、そして起業から10年も経たないdrupa2016では約100台もの受注を獲得し、成約が決まるたびにブースでは派手な鐘の音とシャンパンを開ける音が鳴り響いた。
IGAS2015でデビューした「Scodix Pro+Foil」はすでに日本のセントラルプロフィックス社などで導入され、drupa2016でデビューした「Scodix E106」は2017年第2四半期以降の発売にも関わらず、約50台が成約済みである。

特許技術「Scodix RSP」レジスター方式

「Scodix Pro+Foil」は一言でいうとデジタルニス/箔押し機であり、1台でニス引き、透明厚盛、箔押しが可能である。インクジェット方式のため、版レスで、1枚から、スポットでニス引きができる。
ここまではデジタル印刷機と同様の特徴である。特に注目すべきは、アナログ機(スクリーン印刷機や従来の箔押し機)の版では困難な、非常に微細で複雑な厚盛りや箔押しができる点である。それにより化粧品のパッケージなど高付加価値の加飾に参入できる。
微細で複雑な加飾を支えるのは高い見当精度である。同社では「ScodixRSPレジスター方式」という特許技術がそれを支えている。RSPとは「Rotate」(回転)「Scale」(計測)「Positioning」(位置決め)の略である。4台のCCDカメラが見当マークを1枚ごとに読み取り、PDFデータの位置・角度・サイズを演算補正する(紙の位置を補正するのではない)。そのため角度や伸縮にずれがあっても、例えば細かい文字やロゴの上にも高精度なニス加飾ができるのである。
そのほか、スポットの箔押しにおいて箔エリアに合わせてスタート&ストップすることで箔ロールの無駄を少なくするなど、コールドフォイルのボトルネックを見事に解消した技術などを搭載している。技術的な角度からデジタル加飾の可能性を検討してみたい。

関連イベント

■drupa2016の注目製品~コンパクトIJ機、フィニッシング、表面加工~

2016年8月29日(月)14:00-17:00(受付開始:14:30より)

連帳デジタル印刷機のインラインフィニッシングで世界的なシェアを持つTECNAU、アナログでは不可能な微細な透明厚盛や箔押しが可能なデジタル過加飾機SCODIX、コンパクト・省電力を可能にした理想科学工業のIJ機「RISO T1」について取り上げる。

印刷産業の従業者数【印刷界OUTLOOK2015/2016】

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印刷・同関連業の従業者数は、技術革新による自動化・合理化による工場人員の減少、インターネットをはじめとしたメディア多様化による印刷物減少などの影響を受け長期的な減少傾向にあります。

JAGATでは、「印刷界OUTLOOK」として印刷・同関連業に関係するさまざまなデータを各種統計資料から選びました。>>印刷界OUTLOOK2015/2016

従業者数30.7 万人の印刷・同関連業

経済産業省「平成25 年工業統計表 産業編」によると、2013 年の印刷・同関連業の従業者数は前年比1.8%減の30 万6833 人と、2 年振りの減少となりました。2013年の従業者数について、ピークとなった1993 年(約48 万人)、10 年前の2004 年(約38 万人)、5 年前の2009年(約34 万人)と比較すると、約65%、約80%、約90%の規模感です。

印刷・同関連業の従業者数は、技術革新による自動化・合理化の進捗を背景にした工場人員の減少、インターネットをはじめとしたメディア多様化による印刷出荷額減少などの影響を受け、長期的な減少傾向にあります。

製造業24 業種における印刷・同関連業は11 番目(4年連続)の多さで、製造業全体の約4.0%を構成しています。食料品製造業(113.9万人)、輸送用機械器具製造業(97.9万人)、金属製品製造業(62.9万人)、生産用機械器具製造業(57.9 万人)、電気機械器具製造業(48.3 万人)、プラスチック製品製造業(42.5 万人)、電子部品・デバイス・電子回路製造業(39.2万人)、化学工業(34.2 万人)、はん用機械器具製造業(32.8 万人)、繊維工業(32.8 万人)に次ぎ、窯業・土石製品製造業(25.8万人)を上回っています。

平均規模は緩やかな大型化が進む

印刷・同関連業は統計上、「印刷業」「製版業」「製本業」「印刷物加工業」「印刷関連サービス業」の5 業種から構成されますが、「印刷業」の占める割合は圧倒的で、構成比も拡大傾向にある。2013 年の「印刷業」の従業者数、事業所数、出荷額を見ると、83%、80%、90%と印刷・同関連業の8~9割を占めています。

印刷・同関連業内の従業者数内訳を見ると、印刷業82.9%(25万4454人)、製版業6.8%(2万909人)、製本業5.6%(1万7219人)、印刷物加工業3.9%(1万1967 人)、印刷関連サービス業0.7%(2284 人)の順になっています。

5年前(2008年)と比較して、従業者数の減少幅が最も大きいのは印刷物加工業の▲ 26.9%で、以下、製版業▲25.1%、製本業▲19.8%、印刷関連サービス業▲16.8%、印刷業▲ 10.8%と続く。印刷・同関連業は、製版業・製本業における印刷業への業種転換、印刷業における製版・製本業務の内製化、ワンストップサービス化などを背景に、全業種における従業者数減少が続いています。

印刷・同関連業における1 事業所当たり従業者数推移について、1970 年代後半は9 人台でしたが、2003年以降は11 人台で推移、2013 年は11.35 人となっています。印刷・同関連業5 業種中で最も多いのは製版業の13.73 人、次いで印刷業の11.78 人、製本業の9.16人、印刷関連サービス業の8.49人、印刷物加工業6.81人と続きます。事業所数は減少傾向ですが、1 事業所当たり従業者数は近年増加傾向にあり、印刷会社1 社当たりの平均規模は集約化によって緩やかに大型化しています。

従業者数規模の推移から、印刷・同関連業が我が国産業において一定の雇用を有する産業として影響力を発揮していること、印刷業界内における業種構造の変遷などが分かります。

 

(「印刷界OUTLOOK2015/2016」より)

2016年9月実施更新試験専用サイトへのログイン情報配信予定

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9月1日より開始します第46期DTPエキスパート/第22期クロスメディアエキスパート認証更新試験につきまして、更新試験専用サイト(CBTサイト)へのログイン情報は、

8月29日(月)に配信

予定です。

基本台帳上のご自宅メールアドレス欄にご登録のメールアドレスあてに配信いたします。
(配信が完了しましたら、あらためて本お知らせ欄に掲載いたします。)

ご案内まで今しばらくお待ちください。

2016年8月エキスパート認証試験実施状況

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8/21(日)日本列島に押し寄せるいくつもの台風の合間をぬって、第46期DTPエキスパート認証試験および第22期クロスメディアエキスパート認証試験を全国8個所のJAGAT会場および指定講座会場9会場で実施した。

人材育成に活用されるDTPエキスパート認証試験

DTPエキスパート受験申請者数は472名、うち企業での人材育成の一環として取り組まれる団体受験申請が278名と約6割近くを占め、46期中の最高値となった。
団体受験に取り組まれる社数は41社と例年とほぼ同等であり、一社あたりの受験人数が増加し、企業内の研修として積極的に資格の活用を推進されているものと思われる。

第46期DTPエキスパート認証試験受験形態別受験者数
受験形態 申請者数 受験比率(申請者ベース)
団体受験 278 58.9%
指定講座受験 24 5.1%
個人受験 170 36.0%
合計 472 100.0%

DTPエキスパートは試験当日の学科試験を終え、現在実技試験(課題制作試験)期間中となっている。
今期は資格制度Webサイトのリニューアルに伴い実技試験サイトも再構築し、Webを経由した素材ファイルの授受や入稿が一般化した現在の実務環境に即したインターフェースでの試験プラットフォームにて実施している。

実技試験サイトログイン

提案活動と提案書作成に向けて

クロスメディアエキスパート受験申請者数は126名、うち第1部(学科)試験のみ過去2年以内に合格された方が対象となる第1部免除受験者が45名となり、顧客の抱える課題与件を基に提案書を記述する第2部試験に対し、何度目かのチャレンジとなった。
第2部記述試験は、毎回試験終了時刻いっぱいまで何度も見直し、書き直しを繰り返し取り組まれている受験者の姿が見られ、与件に対する施策を講ずるだけではなく、頭の中にある構想を相手(顧客)に向けて表現するために形に表すことのむずかしさを目の当たりにする。
JAGATでは、今後も第2部(記述式)試験に対応したセミナー等を定期的に行っていく予定だ。

長野新会場の取り組み

今期は、長野県印刷工業組合にて事前資格ガイダンスを行うなど、長野県の印刷企業より資格への取り組みに関心が寄せられた。
それに伴い、DTPエキスパート/クロスメディアエキスパートともに長野会場をJAGAT試験実施会場として設置し、開催にいたった。
東京への一極集中の傾向はあるものの、こうした各地域での取り組みに寄与する場の提供による循環に期待したい。
(長野会場となった長野アークスにある平青学園)
長野会場
(JR長野駅の当日風景)
長野駅

(JAGAT CS部 丹羽 朋子)

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