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AdobeMuseによる販促支援コンテンツ制作

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まずはスマホで情報収集というのが、多くの消費者の行動パターンになっている。 また、デジタルサイネージや電子POP など多種多様なスクリーンデバイスが進化を続けながら普及している。

こうしたデバイスへのコンテンツ提供の担い手として、非常に有利な立場にあるのが印刷会社である。なぜなら、印刷物の制作を通してお客様の商品やサービスを深く理解したうえで、わかりやすく表現することのノウハウが蓄積されているからだ。
ただしハードルもある。それがコーディングである。今後は汎用性を考えるとHTML5 形式でのコンテンツ提供が求められてくると思われる。

印刷会社の強みをより活かし弱点を補えるツールがAdobeMuse である。
●DTP 制作のスキルが活かせる
●Adobe Creative Cloud のユーザであれば新たな投資が不要
●コーディング不要でデザイン性の高いHTML5 コンテンツが制作できる

さらに本セミナーでは、ビジネス提案のタネとなる各種サンプルを紹介。
ご自身のスマホで操作も体験できる。

印刷会社の既存資産を活かしたWebビジネスの提案を行うために、AdobeMuseのエキスパートが実演をまじえ、より具体的に解説する。

セミナー内容の詳細は、講師の石井千春氏がAdobeMuseで作成したセミナー案内サイト
http://2016webbusiness.businesscatalyst.com/
もご覧ください。

開催日程・開催時間

2016年8月4日(木)15:00-18:00(受付開始:14:30より)+情報交換会★飲物付き

詳細

■15:00-15:10 オリエンテーション

公益社団法人日本印刷技術協会

■15:10-16:40  Adobe Muse は、なぜ印刷会社に向いているのか?

Creative Edge School Books
 境 祐司 氏

  • Adobe Muse は紙媒体のデザイナー向けに設計されたWeb ツール
  • HTML やCSS などのWeb の知識を必要としない理由
  • Web 制作会社と競合しない新しい「Web のチラシ」制作に注目(事例紹介)
  • Muse のワークフローを5 つのポイントに絞って解説(実演)
  • デザインツールと同じ直感的作業で高度なWebページを作成する手順(実演)

■16:40-18:00  Adobe Muse で、どこでもできないものを創る!

ベンティクアトロ株式会社
代表/グラフィックデザイナー 石井 千春 氏

  • Adobe Muse による戦略的販促サイトとは
  • 印刷物と連動する戦略サイトのデモンストレーション

■18:00-  情報交換会
●わからないこと不安なことは納得できるまで質問してください (ドリンクつき)

会場

日本印刷技術協会 3Fセミナールーム
(〒166-8539 東京都杉並区和田1-29-11)

参加費

12,960円(税込)、JAGAT会員:8,640円(税込)

印刷総合研究会メンバー:2名まで無料( [上級]3名まで [特別]5名まで)
→自社が研究会メンバーか確認したい場合は、お手数ですがこちらのフォームからお問合せください。

申込

Webからお申込み

Web申込フォーム に必要事項をご記入のうえ、ご登録ください。

FAXからお申込み

・この申込書をプリントして必要事項をご記入の上、 FAX(03-3384-3216)にてお申し込みください。
(印刷総合研究会メンバーの方は、別途送付の専用申込み用紙をご利用ください)

問い合わせ先

内容に関して
研究調査部 印刷総合研究会担当 電話:03-3384-3113(直通)

お申し込み及びお支払に関して
管理部 電話:03-5385-7185(直通)


デジタルと顧客視点を味方に何ができるか

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新しいサービスは常に顧客の要望に合致することを目指してきた。紙の情報をデジタルに置き換えるだけでは意味がない。あらゆる意味での顧客視点を再優先にもう一度考えてみる必要があるだろう。

時代の変化に対応する必然性

印刷業界もしくは紙メディアに関係している人たちにとって、デジタルメディアは異業種からの侵略と捉えがちかもしれない。たしかにデジタル化によって情報の串刺しとバリューチェーンの中抜きという大きな変革が起った。

この問題は「インターネットによるトランザクションコスト(取引コスト)はゼロか?」にいきあたる。ネットでは、提供する側と購入する人が、直接つながることができる。しかも時間がほとんどかからない。店に行って、欲しいものを探したり、選んだりする購入にかかる時間も実は大きなコストだ。もちろん中間を中抜きにするのでマージンもかからない。オンデマンドなら発注がきてから作るから在庫コストもゼロになるし、消費者自ら作るようなものが出てくれば物流コストもかからない。

いいことだらけのようにも思えるが、これまで繰り返されてきた顧客視点の発想によるものだろう。戦後ずっと右肩上がりだった経済は、バブル崩壊後マイナス成長の時期に突入している。バブル期に何でもいくらでも買っていたものが、一気に財布の紐が厳しくなった。本当に欲しいものしか買わなくなった人が増えた。ネットが発達した2000年以降は、消費者は価格を比較検討することを覚え、この数年ではライフスタイルに合った購買行動をとっている。

生活者の変化に対応するオムニチャネルの発想

百貨店はその名のとおり、数多い商品を取り扱うことに由来する。何でも揃うといわれた。しかし、最近ではデパートと大型スーパーの境界が曖昧になっている。生活者視点からすると利便性からは、遠くのデパートより近所のスーパーだし、もっといえばコンビニのほうが楽かもしれない。しかし、ここでコンビニを終点と捉えるとネットのECサイトに対応できなくなる。つまり、時代の変化や社会環境の変化を見ておく必要があるということだ。

実店舗で商品を見て、サイトで価格を比較してネットで買う「ショールーミング」も当たり前になった。また逆にWebで見つけて実店舗で購入する「Webルーミング」をする人も増えているという。それぞれの利点を生かして利用すればいい。「リアルとネットの融合」という言い方ももはや使い古しの感があるが、これはオムニチャネルの基本的な考え方である。ここにリアルな「御用聞き営業」が入ると尚よいだろう。

ネットで買った商品が、自分にとって都合のよい時間に届けられるのは、なかなか難しい。特に日中仕事をしている人には、時間がうまく指定できない。そのためだけに待つのもコストと考えれば、取り置きできるコンビニでの受け取りも効果的である。自宅に来られるのを嫌がる人もいるだろうし、コンビニで受け取れば「ついで買い」が生まれ、双方にメリットがある。

印刷業界も顧客視点を持つべき

顧客視点の重要さは、何も流通や小売に限った話ではなく、あらゆる産業に当てはまる。印刷にしても自社のコスト削減や生産性のための設備導入などは、顧客からすれば関係がない。顧客の利益、または利便性に貢献できることこそが価値になる。だからたとえばデジタル印刷機を導入しても顧客に対して、何ができるかを考えなくては、あまり意味がないということになる。

いままで顧客(発注者)は、プロにしかできない紙の印刷技術による印刷物にお金を払っていた。印刷会社は印刷が本業で、それ以外のサービスに価値を見つけてこなかった。印刷物受注のためにこれまでサービスとして無償で提供していたものもあるかもしれない。もしかしたらそこに価値が出てくる。そこで対価をいただくという発想の転換が必要になってくる。

もともと印刷業界はデジタル化が進んでいたが、紙の情報を単にデジタルに置き換えただけではかえって使いづらいものがある。紙では利便性に優れていたものをPDFにしたら全く使いづらくなったものはいくらでもある。利用スタイルを考えなくてはいけないことになる。問題は、それを誰が考えるかである。

(JAGAT 研究調査部 上野寿)

 関連情報:

JAGATでは、デジタルスキルアップのために役立つ実用書として、『デジタルハンドブック いま知りたい30のキーワードと10の事例』を好評発売中です。自社のデジタル教材として、デジタルスキルアップのために役立ていただきたい。

またDTPをこれから学ぶ人のための入門書として、『DTPベーシックガイダンス』をこのたび刊行いたしました。DTPに関する基礎的な知識に焦点を当てています。こちらも社員教育の基礎教本として、ご活用ください。

デジタルハンドブック dtp_basic_guidance300x432

括弧類の使い方

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日本語組版とつきあう その59

小林 敏(こばやし とし)

括弧類の使い方

括弧類の使い方には、おおよそのルールがある。このルールにそって使用しないと読者に誤解されるおそれがあるので、注意が必要である。主な使用法をあげると次のようになる。

パーレン(丸括弧)は、番号などをくくる際にも用いるが、主にある事項に対して補足・注記を加える場合に使用する。

かぎ括弧やクォーテーションマークは、語句の強調や引用などで使用する。なお、語句の強調はダブルミニュートまたは山括弧で示す方法もある。
会話を示す場合は、かぎ括弧を用いる(クォーテーションマークも使用されている)。
一般に論文名はかぎ括弧(またはシングルクォーテーションマーク)、書名は二重かぎ括弧(またはダブルコーテーションマーク)でくくる。

引用文中に引用者の補足説明をつける場合、縦組ではキッコウ(亀甲括弧、〔〕)、横組ではブラケット(角括弧、[])を使用している。

なお、横組ではかぎ括弧のかわりにクォーテーションマークを使用している例がある。これは縦組では、かぎ括弧、特に終わりかぎ括弧の位置が安定しないことによるが、今日では、あまりこうしたことも意識されず、横組でもかぎ括弧がよく使用されている。キッコウも、本来はブラケットを縦組用にしたもので、横組では使用を避ける、とする考え方もあったが、今日では横組でもキッコウは使用されている(ただし、数式では使用しない)。

括弧を入れ子にする

補足説明や引用で括弧類を用いる場合、入れ子にする例がでてくる。この括弧類を入れ子にする場合には、以下のような用いかたがある。

なお、補足説明のなかに強調する要素があった場合、子要素の強調を示すかぎ括弧(またはクォーテーションマーク)と親要素の丸括弧と、決められた括弧類を用いればよい。

入れ子の括弧類も同じ括弧類を用いる

入れ子にする子要素も親要素にも、同じ括弧類を使用する。
補足説明を丸括弧でくくる場合、図1に示したように、入れ子にした部分も同じ丸括弧を使用した例がある。文脈から理解できるという考え方である。

なお、この補足を丸括弧で示す場合、図1のように本文と同じ文字サイズとする方法と、文字サイズを1段階小さくする方法とがある。文字サイズを1段階小さくする方法は、活字組版ではけっこう面倒であるが、コンピュータ組版では、行長の調整も自動処理なので、今日では1段階小さくする方法がよく行われている。

zu59_1

(図1)

入れ子の括弧類に別の括弧類を用いる

入れ子にする要素には、親要素とは別の種類の括弧を用いる。親要素と子要素は別なものを用いて、しっかり区別して示したほうがよいという考え方である。
たとえば、JIS Z 8301(規格票の様式及び作成方法)では、“角括弧は、既に丸括弧を用いている部分を、更に括弧でくくる必要がある場合に用いる”との説明があり、親要素は[]でくくり、子要素は()でくくることになっている。
また、縦組で引用文をかぎ括弧やクォーテーションマークでくくる場合、次のようにする方法が行われている。

 「○○○『△△△「◇◇◇」』」

 “○○○‘△△△“◇◇◇”’”

この方法の問題は、引用の原文の括弧類の用いかたがわからなくなることである。
ただし、引用文の全体をくくる括弧類としては山括弧を用いる方法もあるので、これを用いれば、原文のかぎ括弧をそのまま使用できる。

入れ子の括弧類に特別な括弧類を用いる

前回(“約物の種類”)の図1に示したようにかぎ括弧と二重かぎ括弧には、小かぎとよばれる特別なかぎ括弧がある。
小かぎが使用できる環境であれば、小かぎを子要素に用いることができる。この方法では、引用する原文のかぎ括弧をそのまま使用できる。

入れ子にする際に、どの方式にするかは一般的には決められない。その原稿での括弧類の使用方針と原稿のなかでの具体的な括弧類の使用状況とを見て判断するしかない。

なお、括弧類については、縦組にするか、あるいは横組にするかで問題がでる例がある。こうした事項を次でも解説している。

 「縦組と横組」
 (2)パーレン、ブラケット(括弧類1)
 (3)ダブルミニュート、ダブル引用符(括弧類2)
 (4)クォーテーションマーク(括弧類3)

日本語組版とつきあう (小林敏 特別連載)

コミュニケーション支援とメディア

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【第2回】メディアデザイン
メディアによる生活者とのコミュニケーション支援を実施するには、様々なメディアに関するリテラシーが必要になる。

技術のコモディティー化

IT(Information Technology)の発展により、コンテンツの制作に関する技術がコモディティー化することで、アプリケーションの操作技術だけでは、コンテンツの制 作に関わる業務としての付加価値が保ちにくい。様々な生活者に技術が移行することで、本質的なデザインや編集を行わない業務の価値は、データのフォーマッ ト変換程度の価値だけになりかねない。

ITが発展する前のコンテンツの制作に関する技術は、完成品の状態から逆算し、業務を行い、知識や 技術などのノウハウを蓄積してきた。しかし、情報のデジタル化によりコンテンツは、出力するメディアに合わせ、多様性や柔軟性を求められると同時に、さら に自動化へと向かっている。コミュニケーション支援で重要なことは、コンテンツの内容に近づくことであり、様々なメディアの特性を理解しなければならな い。

コンテンツデータの管理

現在、市場に普及しているパソコンは、過去には想像できなかったような、様々なデータの管 理機能を備えている。しかし、コンテンツデータの活用を主眼にすると、データの管理方法に関する知識が求められることもある。コンテンツデータの管理で は、メタデータ管理が重要視される。写真で例えれば、何時、何処で、誰が撮影したかなど、属性情報が管理されることで、写真は様々なコンテンツで利用しや すくなる。組織のメディア戦略では、コンテンツデータを資産として管理することも重要であり、情報発信のためのコンテンツデータ管理は、組織にとって欠か せない課題であるといえる。

メディアリテラシー

コミュニケーション支援ビジネスでは、「メディアリテラシー」を意識する必要もある。情報の発信者と受信者に与える影響を配慮することで、様々なメディアの文化的背景を乗り越え、効果的なコミュニケーションを実現できる。

コミュニケーション支援

マーケティング、ユーザーインタフェース設計、コンテンツ管理、サーバー技術、ネットワーク技術などの要件を踏まえた「メディアデザイン」が重要になる。社会を支えるコミュニケーション支援を行うために、「メディアデザイン」を考慮したロードマップが必要である。

公益社団法人 日本印刷技術協会
教育コンサルティング部
チーフコンサルタント
小林 祐一

 

※本ページの内容は掲載当時(2013年12月2日)のものです。

JUMP中国・四国2016&ジョイントセミナー

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JAGAT中国・四国地区の集い「JUMP中国・四国2016」は、9月9日(金)にKKRホテル広島にて開催し、同日ジョイントセミナーを実施いたします。テーマは「印刷の”強み”-今ある技術をどう活かす、今ない技術をどう学ぶ」です。

 

  JAGAT中国・四国地区の集い

JUMP中国・四国2016&ジョイントセミナー
印刷強み” -今ある技術をどう活かす、
            今ない技術をどう学ぶ」

主催:公益社団法人日本印刷技術協会
協力:中国地区印刷協議会/四国地区印刷協議会

 

● JUMP中国・四国2016  2016年9月9日(金)
会場 KKRホテル広島 広島市中区東白島町19-65 TEL082-221-3736
keynote/JAGATからの報告/講演/情報交換会

ジョイントセミナー 2016年9月8日(木)
会場 広島印刷会館(予定)広島市中区十日市町1-6-27
第1部:「印刷で築いた地盤を活かしてWebを事業化する5つのポイント」
     ~印刷会社の既存戦力から始める!~」

第2部:「実例から学ぶ制作現場の収益改善」
     ~デザイン料金をとるためのクリエイティブマネジメント
  
  
JAGAT_logo_s  公益社団法人 日本印刷技術協会
〒166-8539 東京都杉並区和田1-29-11 TEL03-3384-3112 FAX03-3384-3216 www.jagat.or.jp

 

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JUMP中国・四国2016
「印刷の”強み”-今ある技術をどう活かす、
今ない技術をどう学ぶ」

これからの印刷業は自らのマーケティングの実践とともに顧客のマーケティングを支援していく必要があります。それは突き詰めると「印刷のデマンドを創る」ということになるでしょう。そのためには、印刷物はそもそも何のために?ということも含め、「印刷物の強み」を発揮する、または発揮するためのシナリオ創りをすることに他なりません。
そのためには、印刷会社がもともと持っている情報加工技術といった強み(今ある技術)を最大限に活かす一方で、弱みを認めたうえで、マーケティングやプロモーションなどの新たなスキル(今ない技術)を学ぶ必要があります。今回のJUMP中国・四国がその一歩を踏み出すきっかけになればと願っております。

主催:公益社団法人 日本印刷技術協会 協力:中国地区印刷協議会/四国地区印刷協議会

JUMP中国・四国企画推進メンバー *五十音順・敬称略

大塚 泰文 協同精版印刷(株)/奥田 章雄 (株)マルモ印刷/柏村 英男 柏村印刷(株)
喜瀬 清(株)ユニバーサルポスト/関 啓三 セキ(株)/中本 俊之 (株)中本本店
西原 透 第一印刷(株)/藤田 良郎 瞬報社写真印刷(株)

■開催日時:2016年9月9日(金) 14:00~19:00
■会場:KKRホテル広島 広島市中区東白島町19-65
■対象:印刷業および関連業の経営者、幹部社員、幹部候補、リーダー

■参加費:JAGAT会員、中国地区印刷協議会・四国地区印刷協議会傘下組合員
 1名様(税込)7,560円(税込、懇親会費用含む)

■プログラム:

開会の辞
14:00~14:05
中本 俊之氏 中国地区印刷協議会 会長/(株)中本本店 代表取締役
ご挨拶
14:05~14:10
塚田 司郎 JAGAT会長/錦明印刷(株) 代表取締役社長

Keynote

14:10~14:35

「印刷業界に必要な顧客獲得に向けた新たな戦略」
講師:森澤 彰彦[JAGAT副会長/(株)モリサワ 代表取締役社長]

JAGATからの報告1

14:40~15:15

「印刷ビジネスの最新動向(印刷白書+経営力調査分析+地域活性)」
解説:藤井 建人 JAGAT研究調査部部長 主幹研究員

印刷ビジネスの最新動向を産業・市場・メディア・経営の4視点からデータで捉えるとともに、印刷ビジネス周辺のトレンドについても合わせて解説、印刷業界と印刷経営の将来を考えます。

JAGATからの報告2

15:15~15:50

「印刷業界の近未来を読み解く―これから印刷会社が取り組むべきこと」
解説:郡司 秀明 JAGAT専務理事 首席研究員

今年度は世界最大の印刷関連展示会「drupa2016」が開催されました。長期取材および調査を通じ、技術動向などから見えてくる印刷業界の方向性をJAGAT視点でとらえ、今後の印刷会社が取り組むべきことを展望します。

休憩 15:50~16:05

特別講演+対談

16:05~17:35

「販促活動の効率化から見る顧客開拓の未来」

講師:日比谷 尚武 氏 Sansan(株)コネクタ / エヴァンジェリスト

ここ近年注目されているマーケティングオートメーション。普及していくにつれマーケティング活動にも変化が起きています。この変化に対して印刷業界はどんな強みを活かし、どう関わっていくのか。マーケティングオートメーションの基礎から実践していくために必要なことまで、印刷業界の位置づけを踏まえながら講演いたします。
講演終了後、JAGAT専務理事の郡司との対談を通じて、ご参加の皆様の理解をより深め、疑問や不明点を解消してまいります。

Sansan(株):
「名刺を企業の資産に変える」をコンセプトに、「満島常務!」「早く言ってよ~」のTVCMでお馴染みの企業向けクラウド名刺管理サービスSansanを展開する企業。企業に眠る名刺を営業活動に使える資産に変えることで、「出会い」の価値の最大化に挑んでいます。

情報交換会

17:45~19:00

懇親パーティー

※記載内容は諸般の事情により変更される場合がございますので、予めご了承ください。

 

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JUMP中国・四国2016ジョイントセミナー
印刷会社の実力を高め、発揮する!

■開催日時:2016年9月8日(木)13:00~18:00(1部:13:00~15:00/2部:15:30~18:00)※定員各30名

■会場:広島県印刷会館(予定) 広島市中区十日市町1-6-27 TEL082-293-0906

■対象:1部 印刷会社の経営者、事業責任者、企画営業、サービス開発の方、
          これからWebビジネスを始める中小印刷会社
      2部 印刷会社の経営者、幹部、制作・企画・編集部門のマネージャー、ディレクター、リーダー

■参加費:JAGAT会員、中国地区印刷協議会・四国地区印刷協議会傘下組合員
     1部 7,560円(税込)/2部 7,560円(税込)
      ※複数人数参加割引:トータル3名様以上(1社)お申込みの場合、
      特別価格5,400円(税込、単価)にてご参加いただけます。

■プログラム:

第1部13:00~15:00 「印刷で築いた地盤を活かしてWebを事業化する5つのポイント」
講師:布施 貴規 氏(株)BLY PROJECT 代表取締役/マーケティングプランナー

■印刷会社の既存戦力からWeb事業をスタートアップ!
印刷会社には豊富な顧客とのパイプや信頼関係という財産があります。この財産を活用して、Webビジネスをいかに立ち上げていくか?その手法や事例を5つのポイントに絞ってわかりやすく紹介するとともに、人材を含めた既存リソースを最大限に活かした無理ないWeb&デジタルビジネスの立ち上げ方を解説します。

<講座のポイント>
 1.実際にWebビジネスを立ち上げた講師の実践的な内容
 2.一般論ではなく、中小印刷会社のWebビジネス立ち上げに絞った内容
<以下のようなお困りごとを解決するヒントになります>
 ・Web事業部の立ち上げを任されたけど、何から始めればいいのか
 ・Webビジネスに参入といっても、自社はどの市場で戦えばいいのか
 ・社長から計画を提出しろと言われたけど、どのような計画を書けばいいのか
 ・立ち上げ時のスタッフってどんな人材がいいのだろうか
 ・従来の印刷事業部と軋轢が生じてしまう
 ・売上額でいえば印刷よりWebの方が少ないので評価されないのではないか

第2部 15:30~18:00

「実例から学ぶ制作現場の収益改善~デザイン料金をとるためのクリエイティブマネジメント~」
講師:後藤 佑紀 氏 金川 咲紀 氏 (株)アイディーエイ
■導入企業の事例から学ぶ収益改善に向けた取り組み!
オーダーメイドのモノづくり企業である印刷会社が利益を上げていくためには、今まで管理が困難とされていた制作部門の言わば「見える化」が重要です。しかし、導入しても運用がうまくいかなければ効果が上がらないのが「見える化」の特徴です。
本講座では、導入・運用が難しいとされている制作・クリエイティブ部門の「見える化」を実践している先進デザイン会社から、導入の背景やシステム構築、運用面の方法等を解説します。
また、デザインというお金に換算しづらいソフトの価値を高め、顧客に費用対効果を訴えて、最終的にきちんと料金を請求する道筋などもお話しします。
「デザインは感覚で扱いづらい」という認識が強いなか、それを打開していく考え方や過程、運用方法、社員教育・評価、に至るまで貴重な事例を紹介します。

※記載内容は諸般の事情により変更される場合がございますので、予めご了承ください。

 

 

 

JUMP中国・四国2016&ジョイントセミナー参加申込要領

■お申込方法:
申込欄に必要事項をご記入の上、そのままFAXにてお申込みください。お申込みと同時に参加費をお振り込みください。お申込確認後に、参加票を送らせていただきます。
*お申込み後の取消はお受けできません。恐縮ですが代理の方の参加等でご対処ください。


お申込書に必要事項をご記入のうえ、FAXにてお送りください。

● 振込先・・・・・・・・シャ)ニホンインサツギジュツキョウカイ
● 口座・・・・・・・・・みずほ銀行 中野支店(普)202430
● お申込み締切日・・・・2016年9月5日(月)
● 内容問合せ先・・・・・日本印刷技術協会JUMP2016事務局 03-3384-3112

送付先
FAX 03-3384-3216
日本印刷技術協会 JUMP2016 行

★申し込み欄が不足の場合コピーしてご利用下さい。

 

 

「印刷の“強み”-今ある技術をどう活かす、今ない技術をどう学ぶ」

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地域の集いJAGAT地域大会(JUMP)は、今年度「印刷の“強み”-今ある技術をどう活かす、今ない技術をどう学ぶ」をテーマに掲げ、今後印刷業が取り組むべきマーケティングの実践への第一歩を踏み出すためのきっかけづくりを全国各地で展開していく。

 

JAGAT地域大会は大きく「JAGATによる研究調査報告」、「講演会」、「情報交換会(懇親パーティー)」の三部構成で2010年から開催している。昨年度はテーマを「印刷の“未来”を創る」とし、JAGATで出版したジョー・ウエブ博士の「未来を創る」を取り上げて、これからの印刷業にとって必要なマーケティング知識やスキル等についての啓蒙とディスカッションを行ってきた。
今年度はそれを実践していくフェーズとすべく、具体的な事例、成功に向けての取り組みについて取り上げていく。

印刷会社がマーケティングを実践するということは、自社のマーケティングの実践とともに、顧客のマーケティングにコミットするという2つの面があるが、その目的は突き詰めると「印刷のデマンドを創る」ということになるであろう。
特に、後者の顧客のマーケティングを支援するプロセスにおいて、印刷物の強みが発揮できるシナリオ作りができれば、新たな印刷需要を喚起することが可能となるであろう。
つまり、マーケティングの実践により「印刷物はそもそも何のために?」ということも含め、説得力を持つことができるのではないだろうか。
印刷会社がもともと持っている情報加工技術といった強み(今ある技術)を最大限に活かす必要がある一方で、印刷会社の弱みを認めたうえで、マーケティングやプロモーションなどの新たなスキル(今ない技術)を学ぶ必要があるとし、今年度のテーマとなった。

「今ない技術」を学び、それに印刷業界の強み「今ある技術」をどう活かして関われるのか。
今年度の特別講演は「販促活動の効率化から見る顧客開拓の未来」と題し、企業向けクラウド名刺管理サービスSansanを展開するSansan(株)に登壇を依頼した。
近年注目されているマーケティングオートメーション。普及していくにつれ大きく変化してきたマーケティング活動。この変化に対して印刷業界はどんな強みを活かし、どう関わっていくのか。マーケティングオートメーションの基礎から実践していくために必要なことまで、印刷業界の位置づけを踏まえながら解説していただく。

JAGAT地域大会(JUMP)は8月26日のJUMP東北2016を皮切りに、JUMP中国・四国(9月9日、広島)、JUMP九州(9月17日、福岡)、JAGAT近畿大会(11月25日、大阪)、JAGAT中部大会2017(1月26日、名古屋)と各地で開催する予定である。

(CS部 橋本 和弥)

<関連情報>
JUMP東北2016 8月26日(金)開催(宮城県印刷会館)

JUMP中国・四国2016 9月9日(金)開催(KKRホテル広島)

JUMP九州2016 9月17日(土)開催(福岡印刷会館)

第19期プリンティングコーディネータ養成講座

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選ばれる印刷会社になりたいと思いませんか? 印刷の総合的な横断知識と、高いコミュニケーション能力を修得するのが『プリンティングコーディネータ養成講座』です。

 

価格競争から抜け出してお客様から選ばれる企業になりたい!
そんな貴社に必要なのは「一緒に仕事をしたい!」と思ってもらえる人材です。

印刷の総合的な横断知識と、高いコミュニケーション能力を修得するのが
『プリンティングコーディネータ養成講座』です。

2016年秋開講の「プリンティングコーディネータ養成講座」のカリキュラムが決定しました。

 

時間 講師(敬称略) テーマ
10/4(火)  13:00-13:30   オリエンテーション
13:30-14:30

田中 浩
(株)野毛印刷社 
営業企画本部長 
プリンティングコーディネーター

現役プリンティングコーディネータの仕事の現場
15:00-17:30 猪俣 恭子
(株)story I 
チームの力を引き出すリーダーシップ術
10/5(水) 10:00-17:00 吉川 昭二
(株)サンエー印刷 
常務執行役員/研究開発部長
プリンティングコーディネータに求められる印刷知識
10/6(木)  10:00-13:00 宮本 泰夫
(株)バリューマシーンインターナショナル 
取締役副社長
顧客ニーズを満たす印刷物のつくり方 その1
14:00-17:30 小島 勉
(株)トッパングラフィックコミュニケーションズ 第二制作本部 GA部 
プリマグラフィ チーフディレクター 
プリンティングコーディネータに必要な製版・色知識
10/24(月) 13:30-17:30 島村 到
(株)T&K TOKA 技術本部  研究第一グループ 
グループリーダー
抑えておきたい印刷インキのバリエーション(講義と工場見学)
10/25(火)   10:00-12:00 山田秀生
奥村印刷(株)取締役執行役員 
プリプレスセンター長
PODビジネス動向
14:00-15:30 青柳 晃一
(株)竹尾 企画部 部長
印刷用紙知識とディレクションのポイント(講義と見学)
16:00-17:30 仲 将晴
(株)アドアーツ 代表取締役
クリエーターから見たプリンティングコーディネータの役割
10/26(水)  10:00-12:00   印刷博物館の見学
13:30-17:30 加藤隆之
加藤製本(株) 代表取締役
製本加工のディレクション(講義と工場見学)
11/10(木) 13:00-16:00 堀 知文
丸栄(有) 代表取締役
特殊印刷/加工の企画・ディレクション
11/11(金) 9:30-17:30 宮本 泰夫
(株)バリューマシーンインターナショナル 取締役副社長
顧客ニーズを満たす印刷物のつくり方 その2(演習)

 

パンフレットのダウンロードおよび詳細

第19期スケジュール

講師

パンフレットダウンロード

お申込み書

開催概要

・開催期間:2016年10月から11月の8日間 全8回予定
・対  象:プリンティングコーディネータを目指す営業系、技術系、企画・デザイン系スタッフの方
工場長候補・中堅幹部候補・後継者で技術知識を集中して学びたい方
・会  場:公益社団法人日本印刷技術協会(東京都杉並区和田1-29-11)および各見学会場
・講  師:現役で活躍されている各分野の専門講師陣
・定  員:15名様
・参 加 費:JAGAT 会員:194,400 円/一般:270,000円 (消費税込) *教材費を含んでおります(交通費除く)
 ※一定の要件を満たした場合、「キャリア形成促進助成金」の対象になります。

お問い合わせ

公益社団法人日本印刷技術協会 CS部 教育サポートチーム 小須田(こすだ)
〒166-8539 東京都杉並区和田1-29-11   TEL 03-3384-3411 FAX 03-3384-3168

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選ばれる印刷会社になる─プリンティングコーディネータのすすめ
2016年プリンティングコーディネータ養成講座 ただいま進行中

人が集まるところにコンテンツを。分散型メディアとは何か

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メディアの新しいかたちとして「分散型メディア」という言葉が注目されています。

分散型メディア、動画コンテンツが先導し爆発普及の兆し(BLOGOS)
「キュレーション」競争が沈静化、一部メディアは「動画分散型」にシフト(CNET Japan)

自分たちのWebサイト上ではなく、FacebookやInstagram、YouTubeなどのソーシャルメディアにコンテンツを配信するメディアが「分散型(=distributed/分配する・配布する)メディア」と呼ばれます。

アメリカでは数十秒の動画ニュースを配信するニュースメディアのNowThis(ナウディス)が有名です。同社のWebサイトに行くとそこにはニュースは全く載っておらず、「WE BRING THE NEWS TO YOUR SOCIAL FEED. (あなたのソーシャルメディアにニュースをお届けします。)」というメッセージと共に、各ソーシャルメディアへのリンクがはってあるだけです。

「自社サイトへ誘導」から、「人が集まるメディアに配信」へのシフト

今までは、ソーシャルメディアに情報の一部と元記事へのリンクを載せて、自社サイトへ誘導するという使い方が多く見られました。例えば高級旅館・ホテル宿泊サイトのrelux(リラックス)では、Facebookページに力を入れていて、そこから自社サイトへ誘導することに成功しています。Facebook経由のアクセスは60%以上だという話でした。(→関連記事

一方、分散型メディアの場合は、NowThis のように自社サイト上でコンテンツを掲載することを重視していません。みんなは普段スマホでFacebookやInstagramをチェックしているので、そこに情報を載せればいいじゃないか、というわけです。

私たちにとっても、わざわざリンクを辿ってあちこち企業の公式サイトに飛ばなくても、ソーシャルメディア上で記事や動画を楽しめるので便利です。

人気料理動画サービス「DELISH KITCHEN」

最近では国内でも分散型と呼ばれるメディアが登場し始めています。代表としてよく名前が挙がるのが、 ベンチャー企業のエブリーが運営する料理動画サービスの「DELISH KITCHEN(デリッシュキッチン)」です。

公式サイト上でコンテンツの配信はしていません。”DELISH KITCHEN” というキーワードで検索する公式サイトではなく、YouTube、Facebook、Instagramといったソーシャルメディア上のページが上位に表示されます。

delishkitchenDELISH KITCHENでは、1日に4本ほど、短時間の料理動画をソーシャルメディア上に配信します。社内の料理研究家がレシピを日々開発し、自社のキッチンで調理と撮影もこなします。収益源は、クライアントとコラボレーションした動画を提供するブランドコンテンツです。

スマホからのアクセスが大多数を占めていて、サービスを開始後1年に満たないながら月間動画再生数は4000万回超、 Facebookページはファン数100万以上を獲得しています。

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「人が集まるところに届ける」という、今までとは逆転の発想ともいえる分散型メディアは、ソーシャルメディア上で全部見れるので友人にシェアしやすく、さらにそこから多くの人に広げることができるのも強みです。

スマホ時代でソーシャルメディアに費やす時間がとても増えているからこそ生まれ、今の時代に合ったサービスとしてキュレーションメディアのように大きく広がるかもしれません。

(JAGAT 研究調査部 中狭亜矢)

関連イベント

動画マーケティングのポイントとビジネス事例~動画学習「スクー」、レシピ動画「DELISH KITCHEN」
2016年08月30日(火) 14:00-16:30【印刷総合研究会クロスメディア部会】


【DTPキーワード】注の組み方

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注(note)の目的は引用や出典を示すほかに、本文中の用語、または図表などの一部についての補助的な説明である。注は本文を配置する領域とは別に注の領域を確保して配置するものと、本文中に割り込んで配置するものがある。別領域に組むものには本文の上部に組まれる「頭注」と、本文の下部に組まれる「脚注」、主に左右両ページの小口側に組まれる「傍注」がある。

また、編、章、節などの文章の段落の次や巻末などに組まれる「後注」などがある。本文中に組まれるものには、小活字で組まれる「挿入注」や「割注」がある。

頭注[head note]

「とうちゅう」と読む。本文を補足説明する注釈文の内、ページ上部の余白部分に掲載したもの。頭注

脚注[footnote]

「きゃくちゅう」と読む。本文ページの下の方にその本文ページに出てくる用語や人名などについての注釈の文章。脚注

割注[cutting note]

「わりちゅう」と読む。本文中の語に注釈を付ける際の組み方の一つ。通常対象となる語の直後に括弧を付け、本文より小さな文字を用いて2 行以上で注釈を付ける。割組みともいう。割注

傍注[side note ; marginal note]

「ぼうちゅう」と読む。同一ページ内の本文中の語や図表などの補足的な説明を版面内の、のど側や小口側に組込んだ注釈。側注ともいう。傍注

後注[end note]

「こうちゅう」と読む。書物の本文中に出てくる言葉・地名・人名などについての補足説明や、出典などを注記する場合に章や節の終わりや巻末にまとめて入れること。本文の文字より小さい文字を用い、本文との照合用の番号を付けて記載する。後注
ほかに「補注(ほちゅう)」があり、文章の流れが悪くなる場合に、注釈や説明の不足を補うために章末や
本文の最後にまとめて加えた注記がある。

有限会社 セネカ
代表取締役
野尻 研一
(Jagat info 2014年1月号より転載)

「品質向上のための印刷材料知識」編<「実践!トラブル解決から予防・品質向上へ」 第2回>

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印刷機と印刷現場の状況、材料など印刷工程全体の視点から要因を探り、今あるトラブルを解決するとともに、調整やメンテナンス、材料知識を身に付けることによって、印刷品質の向上やトラブルの未然防止を目指します。

 
<ねらい> 高い印刷品質レベルに加え、多品種小ロットや短納期への対応など、現在の印刷技術者には様々なものが要求されています。こうした中でのトラブル発生は、品 質の低下や納期の延長に加え、お客様の信頼喪失につながりかねません。印刷機械や材料をそれぞれに見ているだけでは、トラブル要因の特定が難しいのが現状 です。 本講座では、印刷機と印刷現場の状況、材料(インキ・用紙・湿し水)など印刷工程全体の視点から要因を探り、今あるトラブルを解決するとともに、調整やメンテナンス、材料知識を身に付けることによって、印刷品質の向上やトラブルの未然防止を目指します。 3大材料(インキ・用紙・湿し水)の変化は印刷品質に大きな影響を及ぼします。 印刷材料の正しい理解と使用法を身に付け高品質な印刷物を目指します。

●開催日時
2016年11月11日(金) 10:00~17:00
※2016年10月6日(木) 10:00-17:00 第1回「品質向上と印刷機械メンテナンス・印刷環境」編

<内容>
①トラブル予防のための材料知識 印刷用紙、インキ、湿し水
②印刷材料に関連するトラブル事例
③主なトラブル要因
④トラブル解決
⑤品質の向上と印刷の標準化・安定化のポイント(印刷材料編)



<講師>
小林 啓吾   プリンティングアドバイザー/JAGAT 専任講師
(プロフィール) 静岡市内の印刷出版社に入社。印刷課、製版課に所属し、印刷機のオペレータを担当しつつ、製版部門のレタッチを学ぶ。その後、県内の印刷会社数社にて、特色の調色やベタ印刷のノウハウ、特殊インキ、UV印刷の適正を習得。 1996年富士フイルム株式会社吉田南工場研究部に入社。テクニカルアドバイザーとして各社メーカーの枚葉機、オフ輪印刷機の印刷条件テスト、品質テストの評価に従事。 2002年富士フイルムグラフィックシステムズ株式会社入社。プリンテイングアドバイザーとして日本全国の印刷トラブル現場に赴き、印刷の品質安定化と工場内の環境を検証、改善に向けての勉強会等を担当後、定年退職。 現在、プリンテイングアドバイザーとして全国の印刷会社にて「印刷工場の環境、品質アップ勉強会」を開催し、品質安定化に協力するとともに、JAGATの専任講師として活躍中。(枚葉油性印刷の速乾性高品質印刷での元祖開発指導者)


【関連講座】
2016年10月6日(木) 10:00-17:00 第1回 「品質向上と印刷機械メンテナンス・印刷環境」編
※2講座一括でのお申込みも可能です(FAX申込のみ)


●対象
オフセット印刷オペレーター 定員 30名

●会場
公益社団法人日本印刷技術協会 セミナールーム
東京都杉並区和田1-29-11 東京メトロ 丸の内線中野富士見町駅下車 徒歩5分

●参加費
JAGAT会員 1講座ご参加 1名 19,440円 /2講座ご参加 1名 38,880円
一 般 1講座ご参加 1名 23,760円 /2講座ご参加 1名 47,520円

 

●お申込み

Webからのお申込み
Web申込フォーム に必要事項をご記入のうえ、お申込みください。

FAXでのお申込み


お申込書に必要事項をご記入のうえ、
03-3384-3216
までFAXにてお送りください。

参加費振込先
参加費は、下記口座に開催日の2日前までに振り込み願います。
なお、お申し込み後の取り消しはお受けできません。代理の方のご出席をお願いします。

口座名:シャ)ニホンインサツギジュツキョウカイ
口座番号:みずほ銀行中野支店(普)202430

内容に関して問い合わせ先
内容に関するお問い合わせはお気軽に下記までお寄せください。
CS部 セミナー担当 電話:03-3384-3411
お申し込み及びお支払に関して
管理部(販売管理担当)   電話:03-5385-7185(直通)

公益社団法人 日本印刷技術協会

第19期 プリンティングコーディネータ養成講座 講師陣

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印刷業界をはじめ各専門分野で活躍中の一流講師が担当いたします。
プリンティングコーディネータ養成講座 TOPページはこちら

 

 
【講師】
 順不同(敬称略)

noge_tanaka.jpg(株)野毛印刷社 営業企画本部長 プリンティングコーディネーター
田中 浩

1971年横浜生まれ。1994年に新卒採用で野毛印刷社へ入社。半年の工務担当を経て、17年間営業職として、品質を求める美術・芸術・音楽、デザイナー、広告代理店、保険他、多岐にわたる業種の印刷物を手がける。2011年6月より、プリンティングコーディネータ兼工務課長として後進の営業同行と社内指示と共に、生産管理・購買・品質管理など、社内最適化に重点を置いている。

(株)story I  代表取締役
猪俣 恭子

webinomatasan大学卒財団法人生涯学習開発財団認定マスターコーチ                  
国際コーチ連盟プロフェッショナル認定コーチ
米国CCE,Inc.認定 GCDF-Japanキャリアカウンセラー

銀行で営業店勤務後、本部で行内研修の企画運営・講師兼人材育成業務を担当する。退職後、家業の印刷会社で営業、制作、工程管理に携わる。その間スクールで印刷・製版業界向け講師、およびDTPエキスパート認証資格試験合格対策講座の講師を担当する。特に印刷会社勤務時代は、現場で人を育てることの難しさを実感し、その後、コーチングを学び現場で実践しながら、本当の意味で人を育てるということを学ぶ。
現在は、コーチ・キャリアカウンセラー・講師として、JAGATをはじめ、数々の企業研修を担当し活躍中。
著書に「女性のためのリーダーシップ術」(幻冬舎/2014年刊)。

 

yoshikawa.jpg(株)サンエー印刷 常務執行役員 研究開発部長
吉川 昭二

1957年東京生まれ。明治大学を卒業後、
株式会社文祥堂入社、株式会社文祥堂印刷取締役を経て
株式会社サンエー印刷入社。印刷会社に35年余勤務しプリプレス~印刷の品質管理やISO運用、製造工程の管理を行う。
JAGAT専任講師として、セミナーや全国印刷会社の企業診断・指導に携わり、分かりやすく歯切れのよい解説により、セミナー等では毎回好評を博している。また業界誌にも執筆を続けている。


ph_miyamoto_yasuo.jpg(株)バリューマシーンインターナショナル 取締役副社長
宮本 泰夫

1993年より東洋インキ製造株式会社、HP Indigo社製デジタルオンデマンド印刷機の技術、アプリケーション開発、ならびにデジタルフロントエンドの企画、開発を担当。

2001年より印刷系ITベンチャーにてシステム開発、ソリューション開発責任者としてオンデマンド印刷のアプリケーション開発に従事。
2003年同社退職し、バリューマシーンを設立、現在に至る。デジタル印刷ならびにバリアブル印刷・Web-to-Printを中心としたビジネスコンサルティングを数多く手掛ける。

(株)トッパングラフィックコミュニケーションズ
第二制作本部 GA部 プリマグラフィ チーフディレクター 
小島 勉
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株式会社トッパングラフィックコミュニケーションズ第二制作本部 GA部所属、インクジェットによるアートプリント制作「プリマグラフィ」のチーフディレクター。
1987年、旧・株式会社トッパンプロセスGA部入社。サイテックス社の画像処理システムを使った商業印刷物をメインとしたレタッチに従事。1998年よりプリマグラフィを担当し現在に至る。
イラスト、写真、CGなど、様々なジャンルのアート表現に携わっている。


.png(株)T&K TOKA 技術本部 研究第一グループ グループリーダー
島村 到

1979年、東華色素化学工業(株)(現(株)T&K TOKA)に入社。硝子インキ課にて硝子ビン用スクリーンインキの研究開発を約3年担当。その後、技術第一部に配属されオフセット枚葉インキ及びオフ輪インキの新製品の研究開発に約12年従事。1994年1月より韓国の合弁企業(韓国特殊インキ)へ3年間出向しインキの改良、輸出インキの拡販に努めた。
帰国後、研究第一グループの枚葉インキの担当に戻り、グループリーダーとして後進の指導とお得意先の技術フォローを行っている。

テーマ:「抑えておきたい印刷インキのバリエーション」
<講師からのコメント>
近年、印刷業界が低迷しています。
印刷会社は、生き残りをかけて差別化を図りクライアントに選ばれる会社、提案できる会社になる必要があります。そのために必要な人材がプリンティングコーディネータです。
印刷の五大要素とは「原稿・版・印刷機・インキ・紙」と言われております。プリンティングコーディネータはこれらすべてについて熟知することが必要ですが、普段の仕事をしながら知識を広げるのは難しいと思います。今回のようなセミナーを積極的に活用してください。
私の担当は「抑えておきたい印刷インキのバリエーション」ということで、通常の色インキ(プロセス、中間色)とは異なる発色、特殊な用途に使用されるインキを取り上げます。これらのインキは一般のものより商品価値の高い印刷物や、特殊な機能性を付加した印刷物に使用されます。本セミナーにより、これらの特徴及び注意事項を確認し、付加価値の高い印刷物を作成してください。

奥村印刷(株) 取締役執行役員 プリプレスセンター長yamadasan.jpg
山田 秀生

1966年東京生まれ。1987年4月 奥村印刷(株)入社
平版印刷事業部 製版部・スキャナ課に配属。
CEPS、カラースキャナなどの担当を経て、製版進行を担当し社内の標準化に努める。
1993年 MacDTP導入とともに立ち上げを担当。カタログの自動組版を実現。その後、マルチメディア部門の創設、デジタルカメラスタジオの創設、カラーオンデマンド印刷機の導入などを実施。
2003年現職を拝命。CTPの導入を実施。機材の導入、ワークフローの整備、品質管理、営業サポートなどを主な業務とする。

(株)竹尾 企画部 部長 aoyanagi_portrait
青柳 晃一

1967年千葉生まれ。1989年(株)竹尾入社。紙営業士。
印刷営業部、営業推進グループ、コーポレート営業部を経て、現在、TAKEO PAPER SHOW、見本帖本店の展示会、青山見本帖などのプロモーション活動を担当。

(株)アドアーツ 代表取締役
仲 将晴0009_gray

1970年北海道生まれ。株式会社アドアーツ代表。
神戸芸術工科大学ビジュアルデザイン学科卒業。
日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)会員、日本タイポグラフィ協会会員。
東京国立博物館や東京国立近代美術館、山種美術館など多数の美術館展覧会のグラフィックや図録のデザインのほか、ミュージアムグッズの企画立案などを手がける。
仕上がりから逆算してデザインするアートディレクターとして、印刷や紙媒体の特性を踏まえたクリエイティブマネジメントを行い、特殊な印刷や加工技術を用いた企画立案でクライアントの要望に応える。
主な受賞に国際カレンダー展金賞・銅賞、日本パッケージデザイン大賞入選など。

加藤製本(株) 代表取締役 顔P
加藤 隆之

91年、産経新聞に入社、社会部などで記者を務めた後、98年に加藤製本に入社。03年に渡欧し、国内で初めて本格的なPUR製本のノウハウを持ち帰る。08年、世界初のPUR無線上製の開発に成功。翌年アジア初のPUR横糊を手掛ける。13年、丸背のフランス、小口折装を開発(登録実用新案)。 14年、並製本の栞紐つけ機を開発(特許出願中)。15年、西岡製作所と共同でトライオートの自動化を実現し、丁合からの一貫ライン構築に成功する。2014年2月に代表取締役に就任。後加工に関する記事を多く執筆し、セミナー、講演も行う。現・日本文学振興会理事。

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丸栄(有) 代表取締役社長

堀 知文

1964年生まれ、東京都文京区出身。立教大学理学部化学科卒。
1988年、六桜商事入社、イメージセッタ&RIPの販売促進、海外輸入製品のプロモーション、画像処理ソフトなどのマーケティングなどに従事。
2000年に金銀各種箔押、浮出、型抜、紙器加工の丸栄(有)に入社、2004年代表取締役に就任、現在に至る。
業界団体・東京箔押共和会 役員
JAGAT製本加工ハンドブック、編集委員会メンバー

 

 

2016/10/6 「品質向上と印刷機械メンテナンス・印刷環境」編 <「実践!トラブル解決から予防・品質向上へ」 第1回>

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セミナー名:「品質向上と印刷機械メンテナンス・印刷環境」編 <「実践!トラブル解決から予防・品質向上へ」第1回>
開催日:2016年10月6日(木)10:00~17:00
参加費:JAGAT会員:19,440円(税込)/一般:23,760円(税込)
詳細案内ページ

申込みは、下記のフォームに必要事項をご記入のうえ、送信ボタンを押してください。
※ご注意ください※
本 メールにご登録いただくと、申込完了メールが送信されます。登録後、数分経ってもメールが受領できない場合は、迷惑メールフィルタ等の要因が考えられま す。その場合は、お手数ですが、メール(webmaster@jagat.or.jp)またはTEL(03-3384-3411)までお問合せください。

[contact-form-7]

2016/11/11 「品質向上のための印刷材料知識」編 <「実践!トラブル解決から予防・品質向上へ」 第2回>

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セミナー名:「品質向上のための印刷材料知識」編 <「実践!トラブル解決から予防・品質向上へ」 第2回>
開催日:2016年11月11日(金)10:00~17:00
参加費:JAGAT会員:19,440円(税込)/一般:23,760円(税込)
詳細案内ページ

申込みは、下記のフォームに必要事項をご記入のうえ、送信ボタンを押してください。
※ご注意ください※
本 メールにご登録いただくと、申込完了メールが送信されます。登録後、数分経ってもメールが受領できない場合は、迷惑メールフィルタ等の要因が考えられま す。その場合は、お手数ですが、メール(webmaster@jagat.or.jp)またはTEL(03-3384-3411)までお問合せください。

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【クロスメディアキーワード】コンピューター言語とデータフォーマット

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クロスメディアキーワード【第8回】

コンピューター言語

コンピューター言語とは、ソフトウェアを開発するために 人工的に設計された言語で、プログラムとデータを記述する構文と語彙で構成される。コンピューター言語は、コンピューターハードウェアの登場と共に始ま り、約半世紀にわたりコンピューターとその応用の進展につれ、夥しい種類が考案されてきた。

プログラム記述の言語

1960年代までは、FORTARN、COBOL、アセンブリ言語といったプログラミング言語が主流であったが、スパゲッティ状態の(制御が乱雑で保守し にくい)プログラムが作られやすい文法であったため、それらに対する保守コストの増大が「ソフトウェア危機」として問題視されるようになった。問題解決の ために「構造化プログラミング」が提唱され、以降に開発された新たなプログラミング言語は、その考えを反映するようになった。

また、「ソ フトウェア危機」では、大規模で複雑なプログラム開発コストの増大も問題になった。そこで、プログラムの部品化と再利用が提唱された。1970年代から は、部品化と再利用が実現できるSmalltalk、C++、Objective-Cといったプログラミング言語が次々に開発され、「オブジェクト指向プ ログラミング」が提唱された。これらの言語では、オブジェクトを部品として記述できる。具体的には、データの型やそれに対する処理を抽象化し、その検査を 行うことで安全な実現を可能にしている。

しかし、構造化プログラミングやオブジェクト指向プログラミングは、プログラミングの考え方をプ ログラマーに示唆する「パラダイム」に過ぎず、その言語を用いても「ソフトウェア危機」問題が解決するわけではない。現在では、「フレームワーク」という 形で、目的とするプログラムが容易にかつ確実にできるようにするために制約的なプログラミングが行われている。

現在、代表的なプログラム記述の言語は、次のような種類がある。

  • C++、Objective-C、Java:汎用アプリケーションの記述
  • Perl、PHP:WebにおけるCGIの記述
  • JavaScript:Webクライアントプログラムの記述
  • XSLT:XMLボキャブラリ変換の記述
  • SQL:データベースに対する問合せの記述
  • Microsoft .NET Framework、JavaServer Faces:アプリケーション記述のためのフレームワーク

データ記述のための言語

データに関わる記述は、もともとプログラミング言語の一部であったが、1960年代のデータベースシステムの登場により、データの変更を容易にし、プログ ラムへの影響を極力少なくするために、データ記述を「スキーマ」としてプログラムから切り離す「データ独立」の動きが起きた。そうした動きの当初は、デー タベース関連にとどまっていたが、その後、データとそれに対する処理をオブジェクトとして扱うオブジェクト指向プログラミングとあいまって急速に広まっ た。

1980年代に登場したSGML(Standard Generalized Markup Language)は文書のデータ型を定義する「メタ言語」である。データ型は、データ記述の構文と語彙であり、要素の順序や階層関係、要素名(タグ)と 属性名で構成され、それに基づいて具体的なデータをマークアップするHTML、MathML、SVGなどといった言語が定義される。現在では、データ記述 のための言語の定義は、SGMLの後継であるXML(Extensible Markup Language)に集中するようになっている。

現在、XMLで定義された代表的なデータ記述の言語としては次のような種類がある。

  • XML Schema、RELAX、RELAX NG:文書のデータ型の記述
  • XHTML、MathML、SVG:Webコンテンツの記述
  • XAML、XUL:ユーザー・インターフェイスと関連データの記述
  • IDL:ソフトウェアコンポーネント(部品)間のインタフェースの記述

データフォーマット

コンピューター間やアプリケーション間などの情報交換で用いられるデータの形を「データフォーマット」と呼ぶ。その表現はコンピューターの内部表現と異な り、直列化される。データがプログラム内で記述されていた頃は、プログラムごとの暗黙的な形式が採用されていたが、データ独立が指向されるようになると、 ファンクションコードやタグによる構文や語彙が明示的になった。

XMLに基づくデータはテキストデータで表され、そのフォーマットの構文 と語彙は明示的な自己記述である。一方、画像や音楽を表わすデータの多くはバイナリーデータで表され、そのフォーマットの構文と語彙は暗黙的であり、デー タ量をなるべく小さく抑えるために圧縮されることが多い。

EPUBでは、XHTMLデータと画像データなどから構成されているが、書籍そ のものの取り扱いを容易にし、かつデータ量をなるべく小さく抑えるために圧縮されている。また、PDFでは、テキストデータとバイナリーデータが混在し、 部分的に圧縮された表現形式が採用されている。

例題

コンピューター言語に関する記述として最も適切なものはどれか[解答群]から選べ。

ア COBOL、FORTRAN、PL/I、Pascal、C言語は、コンピューターに処理を実行させる問い合わせ言語である。

イ SQLやXQueryなどは、データ記述言語と呼ばれ、主にデータベースからのデータ取得に対する記述をするものである。

ウ XMLは、文書の表示や印刷を行うたのデータ項目を文書構造に合わせて取得することに、困難を伴う言語である。

エ UMLは、ソフトウェア開発においてシステムの構造を表現するためのモデリング言語である。

[解答群]
 ①ア ②イ ③ウ ④エ

[解答]
 ④エ

※本ページの内容は掲載当時(2013年12月9日)のものです。

フリーペーパーを通して印刷会社の地域における役割を伝える

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フリーペーパーは地域メディアとして再評価されているが、地域外や業界外で知られる機会は少ない。印刷会社が地域社会のため主体的に発刊していることをもっと業界外に伝えたい。

印刷業界外から見た印刷会社のイメージ

JAGATでは第3回となるフリーペーパー調査を行っている。JAGAT会員企業から集めたフリーペーパー・フリーマガジンを分析、印刷会社によるコンテンツビジネスへの取り組み状況、そして地域における印刷会社の役割を明らかにしようというものだ。

世間一般の印刷会社に対する見方は、業界内の人が思う以上に旧態然としたものだ。アンケート結果を見ると、「印刷会社はコピーをするところ」「印刷機が回っているイメージ」といったものが多い。「フリーペーパーを主体的に発刊している」「地域活性への意識が高い」などと紹介すると、新鮮に、驚きをもって受け止められることが多い。

フリーペーパーは印刷会社の能力や役割を説明するのに向いている

2015年調査では、その結果を早稲田大学・青山学院大学の講義で紹介、page2016の会場に特設展示コーナーを設置、書籍『印刷会社と地域活性vol.3』の誌面にて解説するなどした。

フリーペーパー・フリーマガジンの継続発行は、営業・企画・生産・デザイン・コンテンツ創造などデジタルも含めた総合力を必要とする。フリーペーパー・フリーマガジンはこれらすべての集大成なのであり、特に印刷業海外に向けて現代印刷会社の事業領域の広がりや能力をわかりやすく訴求するのに最適なサンプルになる。

昨年10月、大学で印刷会社のフリーペーパーを紹介している様子

昨年10月、大学で印刷会社のフリーペーパーを紹介している様子


地域メディアとしてのフリーペーパー

フリーペーパー・フリーマガジンは有代誌のように全国的な出版流通網に乗ることがない。地域の情報と地域の広告によって誌面が構成され、地域の印刷会社によって生産され、地域の読者に配布されるという、まさに文字どおりの地域メディアである。

従ってフリーペーパー・フリーマガジンを見ていると印刷会社と地域の結びつき、印刷会社の地域における社会的な役割の見えてくる面もある。一方、たとえ良質なフリーペーパー・フリーマガジンであっても、配布エリアが地域限定であることから残念ながら地域外で知られる機会は少ない面もあり、調査などで集積させる意味は大きい。

高まるフリーペーパーへの期待と広がる役割

電通の調査「日本の広告費2015」によると、印刷メディアが全般に振るわないなか、フリーマガジンに投下される広告費の金額は増えている。地域活性・地方創世の必要性が高まるなか、地域に必要なメディアとして再認識されたことが背景の一つにある。

フリーペーパービジネスの活発化は、ナショナルクライアント獲得を目指したことで話題を呼んだ『R25』のような大部数の商業主義的フリーマガジンでなく、地域ブランディングやニッチ市場へのリーチを目的としたフリーマガジンの発行が各地で活発化して市場の構成が変化したこともあるし、裾野が広がったことも要因であろう。このようなフリーペーパー・フリーマガジンを取り巻く印刷会社の状況について、上記趣旨をお汲み取りのうえ下記調査にご協力いただければと願う。

(JAGAT 研究調査部 藤井建人)

■調査名
 第3回JAGAT印刷会社フリーペーパー調査に関する媒体募集

■媒体募集期間
2016年 8月 31 日( 水)必着

■調査参加・媒体応募資格
・JAGAT会員企業であり印刷会社であること
・印刷会社が発行主体となっている媒体であること

■応募いただいたフリーペーパーの活用法
大学など講義・セミナーでの活用、展示会での特設コーナーでの陳列展示、弊会発行出版物への掲載等

■問合せ先
 JAGAT研究調査部 フリーペーパー係
TEL:03 -3384 3384 -3113 3113
Email:pminfo@jagat.or.jp


【DTPキーワード】組版の単位系

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組版は活字の配列を意味したので、活字の寸法が全ての単位の基準となった。

ポイント

欧文組版の単位系ではポイント(point、単位記号はpt)が使われ、基準単位は72 分の1 インチで、2 分割、3 分割をしやすいように考えられた。

パイカ

パイカ(pica、単位記号はpc)はひと回り大きい欧文組版の単位で、12 ポイントに相当し、6 パイカで1インチ(inch、単位記号はin)になる。主に段組の幅や版面の大きさを指定する場合によく用いられる。

JISでは1 ポイントを0.3514mm としており、72 分の1 インチとは異なる。DTP では72 分の1 インチ(約0.3528mm)が使われる。

単位系
ポイント

号数

和文組版は、古くからの活版の基準単位で鯨尺に由来する号数が使われ、ワープロフォントのベースともなった。

級/歯

印刷/出版では日本で写真植字機が生まれたときの単位系の級数/歯数が多く使われた。級は文字などの大きさにより異なるレンズのサイズを用いた。歯は文字などの位置や距離、間隔などを決める際に印画紙の位置を移動するために、歯車の最小回転ピッチが基準となっていた。この基準単位は0.25mm でメートル法に基づく。しかし欧米で生まれたDTP 環境は、ポイントを基本単位とする。
歯車のピッチ
アプリケーションによっては単位系が異なると、最も近い文字サイズを選んでも端数の誤差が積み重なって行末やページ末に生じる場合がある。実際に組版されるシステム/プリンターを想定してレイアウトしなければならない。

有限会社 セネカ
代表取締役
野尻 研一
(Jagat info 2014年2月号より転載)

『JAGAT info』2016年7月号

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JAGAT info 2016年7月号 表紙

■経営者インタビュー
企画提案・グラフィックデザインを強みに付加価値を創造
―グループの相乗効果を生かして売り上げ拡大を目指す―
原印刷株式会社 代表取締役社長 原 竜也氏

■特集
再成長のための設備投資と人材投資が続く
生産性は改善も課題は成長性と収益性
―「2015年度印刷産業経営力調査」業績分析[速報]

■drupaレポート―1
 「All Digital drupa」第2局面へ
自動化システムとクラウド連携で印刷工場の「スマートファクトリー」化を推進

■マーケティング情報
従来型チラシの減少とチラシ周辺ビジネス創出の活発化

■技術トレンド/クロスメディア
ウェブサイトまるごとSSL化が標準に

■技術トレンド/グラフィックス
RGBワークフローと動画対応
画像データを中心としたワークフローの実情

■エキスパート資格
第46期DTPエキスパート認証試験と新出題項目

■Education
増加する内定辞退・長期化する選考期間
厳しい採用市場を戦うには内定者フォローが重要

■コミュニケーション支援ビジネスと印刷メディア
印刷とクロスメディアビジネスを推進する人材とは

組織で取り組む提案力向上
あかつき印刷株式会社 村田 麻里氏/豊留 拓史氏

映像とクロスメディアビジネスには必須の内容が盛り込まれている
株式会社パレイド 代表取締役 真辺 庄帝氏

■デジタル印刷最前線
オフ輪会社のデジタル印刷への挑戦
山協印刷株式会社

■メディア業界動向 新聞経営の強化・安定化に向け取り組み進展
“新聞の強み、読者の特長”を生かし、媒体価値向上へ
井上 秋男

■印刷会社の市場開拓
独自製品・サービスの可能性

■森裕司のデジタル未来塾
効率化についての考察

■DTPエキスパートのための注目キーワード
トーンカーブによる色補正

■クロスメディアエキスパート認証試験でも役立つ メディアコーディネート入門
デジタルコンテンツの流通

印刷総合研究会のお知らせ/印刷界OUTLOOK/page2017出展のご案内
キーワード2016/図書のご案内/西部支社便り
プリンティングコーディネータ講座のお知らせ/JAGAT通信教育のご案内
ニュースラウンジ/印刷経営ウオッチング/消息/デジタルハンドブックのお知らせ

2016年7月15日発行 A4判

JAGAT info バックナンバー

画像再現のプロを目指せ!【大阪開催】

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先進印刷会社のスタジオにて開催
~Photoshopの製版機能をとことん学ぼう~

高品質を追求する現場(スタジオ)で画像のプロとして高い対応力を身につける


DTPは一般にも広く普及するようになりました。この新たな印刷の時代にクライアントが印刷メディアのプロに寄せる信頼、期待は何でしょうか。それは良いコミュニケーション、良い印刷物です。かつての専用機器を使用した「プロ」として見られる時代は終わりました。そこで、良い印刷物を目指す第一歩は「品質」を学ぶことです。品質を見ることができる人、品質を管理できる人こそがプロとアマの大きな違いです。
DAIMU本講座は、印刷会社の現場(DAIMU GRAPHIC STUDIO)から画像処理ソフトPhotoshopオペレータのための画像品質を学ぶ講座です。現場の役割、機能やhotoshopのバージョン変化にともなう製版機能の変化を徹底分析し、Photoshopを利用する場合の製版上の注意点など、使いこなすためのプロとしての製版知識を学びます。また、基礎になる色の測定、工業製品としての色差、インキの問題点、刷版管理などをPhotoshopでのデータ作りと関連付けながら解説します。これらの知識を正しく理解することで、日常業務の見直しとクライアントやデザイナー、プランナーとの打合せにおいて画像のプロとしてレベルの高い対応を目指します。


講 師

石田 善久 氏                                    
(株式会社ダイム 
プリプレスグループ フォトクリエイティブリーダー)

開催日時

2016年10月20日(木) 13:00-17:00

内 容

画像品質を左右するもの:
 <Photoshop製版機能>正しい理解と利用
 Photoshopのバージョン変化と製版機能の変化
 画像修正、補正、レベル補正、トーンカーブ、解像度…など
色の環境とは:
 オペレーション環境と注意点、Photoshopの色管理はどのよう変化したか
色の管理:
 色はどのようにして管理されてきたか、どこに問題があったか、色の濃度とは、
 色の違いとは、RGBとCMYKの共通の物差し(Lab)、これからの色の管理
インキと色評価:
 メーカーによってインキが違う? プロセスインキの問題、グレイバランスでの管理、
フィルム・刷版管理と品質:
 ドットゲインとは、測定と対策、管理用ツールと手法
印刷品質のポイント:
 印刷品質管理のツール、印刷でも起こるドットゲイン、ドットゲインの大きい輪転、
 ドットゲインのチェック、スラーは逃げられるか、チェック、コントラスト不良(ねむい)、
 インキトラピング(UCR/GCR)、ゴーストはなぜおこるか、逃げ方はあるか

※講演終了後、ダイム(スタジオ)の見学説明がございます。ぜひご覧ください。

対 象

Photoshop の経験2~3年程度のオペレーター、デザイン制作担当者
※Photoshop のソフト操作・テクニック研修ではありません

定 員

8名(最少催行人数5名)

参加費(税込)

JAGAT会員・大印工組合員   14,040円
一  般               19,440円

会 場

株式会社ダイム(DAIMU GRAPHIC STUDIO
大阪市吹田市江坂町2-6-5 御堂筋線「江坂駅」
御堂筋線「江坂駅」より 徒歩4分


お申込み

Webからのお申込み
Web申込フォーム に必要事項をご記入のうえ、お申込みください。

FAXでのお申込み


お申込書に必要事項をご記入のうえ、03-3384-3216までFAXにてお送りください。

参加費振込先
参加費は、下記口座に開催日の2日前までに振り込み願います。
なお、お申し込み後の取り消しはお受けできません。代理の方のご出席をお願いします。

口座名:シャ)ニホンインサツギジュツキョウカイ
口座番号:みずほ銀行中野支店(普)202430

内容の問合わせは下記へご連絡ください
公益社団法人日本印刷技術協会 
西部支社 
TEL. 06-6352-6845/FAX. 06-6353-5020

お申し込み及びお支払に関して
管理部(販売管理担当)   電話:03-5385-7185(直通)


 

印刷会社の収益改善「営業の見える化」【大阪開催】

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~対面営業だからできる高収益の実現~


印刷需要が減少傾向にあるなか、
印刷会社はどういった取り組みをするべきでしょうか。

とくに、社外で行う営業活動は、ブラックボックスであり「見える化」は実現していません。
印刷の需要は減っても顧客の悩みは多様化、複雑化して顧客のもつ課題自体は増加しています。
・ 顧客の接点である営業はどう立ち向かうべきでしょうか?
・ 印刷通販にはない高く売るための対面販売の魅力とは何でしょうか?

本講座では、今までブラックボックスであった営業活動を思考と行動特性の両面から考え、効率的な営業活動を組織的に支援し成果を最大化するためのポイントを解説します。
意識改革と顧客とのコミュニケーション、売上向上を実現しましょう。


講 師40

田中 信一氏
(株式会社ビジネスコミュニケーション研究所 代表取締役)

<プロフィール>
福井県生まれ。大学卒業後、印刷会社入社。1989年、株式会社ビジネスコミュニケーション研究所(デザイン、マーケティング、コンサルティング業)設立、代表取締役に就任。その後、「経営計画士」(全日本能率連盟認定)取得。中・長期経営計画、営業戦略づくりなどコンサルティング事業を開始。
「(全能連)認定マネジメント・コンサルタント(J-CMC)」、ハーマンモデル認定ファシリテータ、「(全能連)認定マスター・マネジメント・コンサルタント(J-MCMC)」、「日本経営士会認定」経営士取得。
営業活動支援、経営計画の策定・実施コンサルティング、各種研修、セミナーの講演・指導など多数。


開催日時

2016年10月27日(木) 14:00-17:00


内 容

1.営業現場の現状
2.営業は要らないのか(営業は「聖域」か「ブラックボックス」か)
3.今こそ”人”による営業活動が重要な理由
4.今、印刷会社に求められる営業体制づくり
5.まずは顧客接点を担う「営業の見える化

対 象

営業リーダ、管理職、幹部、経営者など

定 員

16名(最少催行人数5名)

参加費(税込)

JAGAT会員・大印工組合員     12,960円
一   般                 17,280円

会 場

大阪印刷会館 セミナールーム (大阪府大阪市都島区中野町4-4-2)
大阪環状線桜ノ宮駅より 徒歩5分


お申込み

Webからのお申込み
Web申込フォーム に必要事項をご記入のうえ、お申込みください。

FAXでのお申込み


お申込書に必要事項をご記入のうえ、06-6353-5020までFAXにてお送りください。

参加費振込先
参加費は、下記口座に開催日の2日前までに振り込み願います。
なお、お申し込み後の取り消しはお受けできません。代理の方のご出席をお願いします。

口座名:シャ)ニホンインサツギジュツキョウカイ
口座番号:みずほ銀行中野支店(普)202430

内容の問合わせは下記へご連絡ください
公益社団法人日本印刷技術協会 
西部支社 
TEL. 06-6352-6845/FAX. 06-6353-5020

【DTPキーワード】禁則処理と調整

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和文組版処理は、字間の調整を行うスペーシングと、禁則処理の2 つに大きく分けられる。

禁則処理

禁則処理は、行頭や行末にきてはいけない禁則文字(文字/句読点/括弧類などの約物や、単位などの記号)を追い込みや追い出し、ぶら下げを行って適切に処理することをいう。

行頭禁則文字

行頭にきてはいけない文字をいう。句読点、疑問符、感嘆符、受けの括弧類、中黒、拗促音、音引きなど。
なお中黒、拗促音、音引きは許容する場合がある。

行末禁則文字

行末に来てはいけない文字をいう。起こし括弧、前置省略記号など。

分離(分割)禁止

文字間を空けたり、途中で2 行にまたがることを禁止する文字をいう。連数字(漢数字は可)、2 点リーダー、3 点リーダー、2 倍ダーシ(ダッシュ)、グループルビなど。

行揃え

組版の揃え処理には、行頭揃え、行末揃え、欧文組版に多い中央揃え、日本の組版に多く使われる頭末揃えがある。このうち主に頭末揃えにおいて行末のアキが不揃いにならないようにしなければならない。

スペーシング調整

スペーシングは、約物が連続して現われる場合の間隔調整や和文中に英単語が入る場合に、アキを入れるなどの処理を行う。
禁則処理や欧字挿入で生じた行中や行末のアキの過不足を目立たないようにするため、再度スペーシングで約物まわりや字間に案分する。この両者がバランスよく行われるのがよい組版である。
調整方法は新聞や雑誌、出版社や書籍の方針によって異なる場合がある。

約物を詰める場合
約物を詰める場合

日本語組版の基本的アルゴリズムは、JIS X 4051:2004「日本語文書の組版方法」に規定されている。
禁則処理

有限会社 セネカ
代表取締役
野尻 研一
(Jagat info 2014年4月号より転載)
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